3.01.2013

[theater] The Judas Kiss - Feb.19

19日、火曜日の晩、West EndのThe Duke of York's Theatreで見ました。 メタリカの同名曲とは関係ない。 たぶん。

こういう出張の場合、だいたい火曜日くらいに一番眠くてたまんなくなって、だから早く帰るか仲良しで飲みにいくかになることが多くて、実際そうなってくれたので、では帰って寝ます、といってホテルに戻りランドセルを...(以下略)。

7:30始まりで、売り切れで入れなかったらこの近所の映画館で"The Sessions"を見ようと思っていたのだが、劇場探しに時間がかかって、窓口に着いたら7:32くらいで、席はLimited Viewのしかなくて、もう始まっているから中に入れるのは7分後になるけどいい? と言われた。 とりあえずいい。

£15の席で、3階くらいの右てっぺん近く、左前方にぐーっと前かがみにならないと舞台中央は見えなくて、更にそれでも右側は切れて見えない、という位置で、その前傾姿勢でずーっとじりじり進んでいく会話劇につきあっていくのはきついので、途中からOscar Wilde =  Rupert Everettの動きと喋りだけを追っていくことにした。

David Hareの全2幕の戯曲で、1幕目がsodomiteの罪で裁判にかけられることが決まっているOscar Wildeの滞在するホテルにお稚児さんだったLord Alfred Douglas -"Bosie" - ぴちぴち - が、逮捕されるに決まっているから国外に逃げて、と諭しにくる場面で、2幕は刑務所から出てきてげっそり萎れたOscar WildeとBosie - きらきら - がナポリのホテルで再会して... という場面で、1幕と2幕でWildeの立場・形勢がひっくり返ってなかなかせつないの。 それでも恋せよ男子、みたいなかんじ。

初演は98年、このときのWilde役はLiam Neesonで、こっちよりはRupert EverettさんのがOscar Wildeにはふさわしいように思うのだがどうか。
ただ、この舞台での彼は、"Another Country" (1984) の頃の、Another Countryとしか言いようのなかった美青年のかんじはあまりなくて、そのなれの果てのどっしりもっさりとした重さがあり、その(罪の?)重さ故のしんどさを体現していて、たしかに晩年のOscar Wildeぽくて、彼が小さく横たわって宙を睨むラストが滲みるの。 でもそれは彼の正しさを損なうものではぜんぜんなくて。













月曜日の晩で書き忘れたが、ライブから戻ってTVをつけてチャンネルをまわして(とは言わないねもう)いたら、Adam Sandlerの映画らしいのをやっていて、なんだろ?と思ってそのまま見てたら、Seth RogenとJonah Hill、さらにJason Schwartzmanまで現れたので、あ、これはJudd Apatowの"Funny People" (2009) だ! と気づき、眠いのに眠れなくなる。けどCMが長いし、本編も長いし(153分)うとうとしながら2:00amくらいまで掛けて最後までいく。 ひとを笑わせるのが商売のコメディアンがぜんぜん笑えない事態(重病 - 余命あとすこし)に陥ったらどうするか、どうなるか、ていうバックステージもので、大スターのコメディアンがAdam Sandler、彼を世話するあんま売れないコメディアンがSeth Rogenで、これまでのように笑えるところはそんなにない。本人役で出てくるゲストいろいろがすごくて(Eminemとか)、実娘ふたりも出ていて、はっきりと地続きのドラマで、おそらく決意表明のようなものとしてこれを作ったのではないかと。 
あと、スタジオでセッションすることでJon Brionさんとかが出ていた。 
あと、陰影が美しいのでだれかと思ったカメラは、Janusz Kaminskiだった。

で、火曜日の晩は、ホテルに戻って、こんどこそ、と0時くらいに寝ようとしたらBBC Oneで"The Breakfast Club"が始まってしまい、なんてこったい、て暫く見ていたのだが諦めておちた。

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