3.10.2013

[log] Londonそのた - Feb.2013

ロンドンでのその他あれこれ。

展覧会ではないのだが、いっこ、観光みたいのをした。

The Shard.
http://the-shard.com/

これ、ずーっと泊っているホテルの横で工事してて、まだLondon Bridge駅も含めた周辺の工事は続いているのだが、展望台のとこが"The View"、としてオープンしていた。

スカイツリーなんて金積まれたって上る気にはならない(ださいんだもの)が、この、ヨーロッパで一番のっぽさんの、Renzo Piano設計の尖塔はやっぱし上りたくなる。 朝でも晩でも、このガラスの塔のとんがりが霧の上からぴーんて出ているところはなかなか素敵なの。 東京タワー派のひとにはたまんないはず。

The Viewのチケットは予約制で£29くらい。でも行って即みたいひとは、びん!て£100出せば入れてくれるの(いつかやってみたい)。 これも金曜日の晩、仕事のうっぷんばらしでサイトに行ってみたら既に昼間のチケットはいっぱいで、日曜の晩、20:00のしか取れなかった。

つまり、日曜は17:00にValentino、20:00にThe Shardが入っていて、その状態で最後のお買い物とか映画("To the Wonder"は、The Shardの後で滑りこんだ)とかに挑まねばならなかったのである。 かわいそうに。

チケットを切ったあとでなかなか厳重な金属探知機を抜け、エレベーターを乗り継いで68階まで、そこがふつうの展望台で、階段を昇った69階はオープンエアになってて、ぴゅーぴゅーしてて寒いけど、これもいい。(さらに上にあるらしい72階は、入れてくれなかった)

ぜんぶガラスと鉄骨だけだからかっこいいねえ。ロンドンの上からの夜景なんてどうか、だったのだが、ぜんぜんきれい。 観覧車もロンドン塔もビッグベンもぜんぶきれいに、下のほうに。
むきだしの鉄骨(下の写真)もその筋の方には痺れるのではないか。






置いてある望遠カメラ(無料)もかっこよくて、建物にポイントするとラベルが浮きあがるの。
んで、同じカメラで、昼間のビュー(もちろんライブじゃないけど)も表示してくれる。

今年の2Qにはマンダリンオリエンタルがオープンする、と。 次回の滞在はここがいいなー(殴)。

お買い物あれこれ。

Rough Trade Eastは、土曜日のTate Modernの後に行った。
ここではアナログの新譜しか買わない。 Nick Caveのとか、Cocteau Twinsの"Treasure" (1984)の重量盤再発とか"Neu! '75"とか、よくわからないが最初期のAdam Antのテストプレスみたいなのとか、7inchいろいろ。 

Cocteau Twinsって、リリース当時はあんま聴かなかったのだが、今はなんか聴き頃かも、という気がしている。 なんでだろ。

あと本は、Tracey Thornの自伝、"Bedsit Disco Queen - How I Grew Up and Tried to Be A Pop Star"が積んであったので買う。
まだぱらぱら斜め読みですが、音楽に目覚めた頃の話がすごい。78年あたりにライブ - Siouxsie & the Banshees、The Cure, Echo & the Bunnymen、Gang of Four、Buzzcocks、Delta5 - などなどに行きまくっているの(チケットの半券が貼ってある)…  いいなあ。
Ben Wattに出会った頃のエピソードとか印象とか「殆ど憶えていない」とか言いつつ、彼のレコード棚にあったVic GodardとThe Durutti Columnがフェイバリットだったので意気投合した、とか。 ね、このふたりは、そういうふたりなんですよ。

BFIの本屋さんでは、Chantal AkermanのMuseum of Contemporary Art Antwerpでの展覧会のカタログ? "Too Far, Too Close" とか、Kent Jones編によるOlivier Assayas本(写真がいっぱい)、行くたびに1冊づつ買って帰るBFI Screen Guidesは、"100 Shakespeare Films"を。

Foyles Bookstoreは、ManetとValentinoの間に行った。正味40分くらいしかいられなくて、吐きそうで泣きそうで死ぬかとおもった。

買ったのは、
"if you leave"  ていう若手写真家のアンソロジー(?) 白と黒と銀の3册。
こんなかんじ↓   "if you leave… " ていう呟きが静かにこだましていく、そんな世界の。

http://if-you-leave.tumblr.com/

"Salt Yard: Food & Wine from Spain & Italy" 、ていうロンドンのお店のレシピ本。
なんかおいしそうでさー。

"Cereal" ていうKinfolkに似たかんじの雑誌。
http://readcereal.com/

あと1時間ほしかったよう。

帰りのHeathrowのマガジンスタンドで、その前の週のT Magazine - Spring women's fashion issue - Lee RadziwillがFeatureされているのを見つけた。 これは付録なので値段は付いていないのだが、いちおうレジに持って行ったら、わかんないから持ってっていい、と言われる。
ラッキー。 T Magazineは、こんなふうによく落ちているので、探してみませう。

帰りの便は、待望の新しい機材だった。 だったのだが、チェックインの際、ビジネスはいっぱいだからファーストにします、って勝手に振られてしまったの。

このたびの新しいやつで、一番変わったのはビジネスなのでそれがどれだけ変わったのかを確かめたかったのだが、少しだけざんねん、だった。

ファーストはそんなに大きく変わっていないということだったが、いろんなのがあるし、いろんなことをしてくれるのでおもしろかった。
普段お酒は飲めないし飲まないのだが、Salon1999とかあると舐めたくなるし、Queen of Blueていう瓶入りのお茶もおいしくていっぱい飲んだ。

なんか動くとすぐCAさんが「なにか?」って寄ってくる。こういうサービスをあたりまえだと思っちゃうから日本の偉い連中はしょうもなく腐って醜くなっていくんだとおもった。

映画は、もう見るのは残っていないはずだったのだが、一本だけあった。
Won't Back Down (2012)

Maggie Gyllenhaalが失読症の娘を持つ母親で、そういう娘の障害を無視して補習もなんもしようとしない学校の運営にあたまきて、同様に疑問を感じていたその学校の教師Viola Davisと一緒に学校を変えよう、て運動をはじめるのだが、そこには教師の組合とか親の無理解とか教師そのものの意識とかいろんな壁があって、でもまず子供のことを考えようよ! ってめげずにがんばって、市の聴聞会までこぎつけるの。

いつもぎすぎす落ち着かないMaggie Gyllenhaalとむっつり不機嫌なViola Davisの組み合わせがよくて、更にRosie Perezさんとかも絡んで、更に組合側の刺客として登場するHolly Hunter - あまりにかすかすなのでびっくりする - とか、ウーマンパワーがすごいの。 特にViola Davisの、鬱屈していた不機嫌が外に向かって噴出してくる瞬間のすごみ、強さ。

これ、日本では自治体の教育委員会の圧力で上映不可になるのです。 たぶん。

お食事おわって映画も終わって、眠くなってきたとこでCAのひとがきて、ベッドをおつくりします、ということでお布団を敷いてくれて、重力に吸いつくような寝心地がありえないくらいよくて、これは寝るのがもったいない、と思ったのだが、落ちた。

起きあがって朦朧としつつ、十四代のたらこ粕漬けていうのと一緒に十四代を舐めつつ、"Pitch Perfect"の最後のところをもう一回みた。 ライブのとこがもうちょっと弾けていて、Rebel Wilsonががーんと爆発してくれたら、とか。 あと、改めてJohn Hughesの偉大さを。

でも、こんなに居心地よくても機内偏頭痛はやってくるのだった。

ほかになんかないか。

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