12.30.2012

[film] Salmon Fishing in the Yemen (2011)

20日の木曜日の晩、なんとなく空いたのでなんか見たいー、と思ったらたまたまやっていたので見ることにした。程度でした。 『砂漠でサーモンフィッシング』。

うん、ぜんぜん悪くない。 Lasse Hallströmだし。

イエメンで鮭釣りしたいの、ていう大富豪からの依頼を持ちこまれた水産学者が、そんなの無理なんだってば、とか言いつつなんとなくがんばってしまうお話し。 実話じゃない。たぶん。

水産学者にEwan McGregor、大富豪の代理人にEmily Blunt、英国政府の広報担当にKristin Scott Thomas。 周りの強い女たちにあれこれいじくられて全てが嫌になり、じわじわ釣りと魚の世界に逃げ込んでいくEwanがなかなか素敵。

Ewan McGregorて水の俳優さんで、"Trainspotting" (1996)にしても"Big Fish" (2003)にしても、水に浸るシーンがあるとこのひとは素晴らしい演技をする。この映画もそうで、彼が釣り竿の一閃で狙撃手を仕留めるとこなんて、オビ・ワンのどのアクションよかかっこいいの。

イエメンの鮭に奇跡は起こるのか、にひっかけつつ、実はEwanとEmily Bluntの恋がどうなる(Ewanには不仲の妻が、Emilyには戦地で行方不明になっている恋人がいる)のほうにだんだん寄っていって、鮭にも恋にも環境がだいじなんだよ(あと、マネーもね!)というあたりに落ちるエコ(エセ、じゃないよ)・ヒューマン・ロマンスなの。

全てがとってもそれらしくて身近ぽい話のようで、よくよく見てみれば宙に浮かんだ荒唐無稽なお話であるところもよいのね。 あるわけねえだろ、ってやさしく軽く突き放してくれるとこが。

今年はもう書けないかしらー。 書けてないのいっぱいなのになあー。

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