Brooklynでお菓子をしぬほど食べたあと、土曜日の夕方に、Chelseaのシネコンで見ました。
Steve McQueenによる英国映画。 NC17指定。
マンハッタンの31stのモダンなアパートに暮らすBrandon (Michael Fassbender)は、独り身で容姿はかっこいいのにSex中毒で、コールガールを含めいろんなひととやりまくり、シャワーしてても自慰、会社のトイレでも自慰、おうち帰ってPC立ち上げたらエロ画像、と、棒いっぽんを中心に全ての生活がまわっているかんじ。
で、そんな彼のとこにあばずれで奔放な妹(Carey Mulligan - いきなりすっぱだか)が転がりこんできて、いろいろ挑発みたいなことするし、自慰してるとこ見られちゃうし、いらいらしまくって、ぶちきれて大喧嘩したら妹は行き場を失ってリストカットしちゃって、兄はああおれはなんて恥ずかしい人間なんだらう、ってしみじみ泣くの。 それだけなの。
Brandonはアナログでグールドのバッハ聴いたりする、村上春樹の小説の登場人物みたいな奴だし、妹萌えでもんもんするとことかも、設定は日本のドラマみたいなのだが、貧乏くさいかんじが全くしないのは、要は日本にはひとりのMichael FassbenderもひとりのCarey Mulliganもいない、ということに尽きるのではないか。
Michael Fassbenderさんは、冒頭からすっぱだかでずっとうろうろするし、自慰やるわ男ともやるわ3Pだってやるわ、悶え顔苦悶顔泣き顔ぜんぶ出してて偉いねえ、これらの点に関しては"Shame"でもなんでもないなあ、と。
えらい長回しがいっぱいあって。
妹と上司と3人で飲んで、アパートになだれこんだら妹と上司がいちゃつきはじめて、いたたまれなくなった彼が運動着に着替えて外に走り出すとこがあるのだが、5th Aveからまっすぐ西に、Madison Square Gardenのとこまで全力疾走するとこを切れ目なしで撮っている。
あれ、ぜんぶレール敷いたのだとしたらすげえ。
あとは、歌手をやってる妹がダウンタウンのバーで"New York, New York"を歌うシーンがあって、兄はその歌を聴いて不覚にも泣いちゃったりするのだが、その歌のシーンも一気に。
他にも、会社の同僚の女の子を誘ってのディナーで、レストランに着席してからオーダーして会話がぎこちなく噛みあわないまま進行していくとこをぜんぶ、そのまま垂れ流している。
なんかすごい。
しかし、"A Dangerous Method" (2011)でユングやって、その次にこれ、って。
要は、すけべ、ってことなのね。
終わって、監督の名前がスクリーンに出たら、前の席にいたおばあさんが、「あれ、生きてたのね」て呟いたのがおかしかった。
12.07.2011
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。