5.14.2011

[film] Rain (1932)

連休で追いついたと思ったのだが、またすべてぐだぐだになってしまった。

えーとえーと。

5/5に一本だけ、『雨』(1932)を見たのだった。
悪天候でどっかの島で船を降りて回復を待つ一団のなかにあばずれのサディ(ジョーン・クロフォード)がいて、ごりごりに厳格な牧師(ウォルター・ヒューストン)がいて、牧師は悪の域に堕ちたサディを更生させようと悪魔払いみたいに立ち向かうの。 まずはこのやりとりが、すごい。

どうみてもなんとか原理主義にとりつかれた牧師の、とりつくしまもない石頭は、今のアメリカにもいっぱい見ることができるし、サディみたいなジャンキーもいくらでもいるけど、両者が交わるところは、なんかのTVイベントでもない限り、ほとんどない。
でも、ここでは悪天候だから、と思いっきり正面衝突して、結局は牧師が勝つんだな、なにしろ狂信者だから。 サディは何も信じるもんか、から来ているし。

でも、ざあざあ止まない雨と現地民のどこどこ鳴り止まない太鼓が牧師のなにかをどうにかしてしまう。 ずっとブッシュみたいに十字架を振りかざすだけだったウォルター・ヒューストンがウィル・フェレルのブッシュに変貌するその瞬間のすさまじさ。ここは必見なの。


5/7は、シネマヴェーラの『官能の帝国4』の初日だったので、とりあえず2本。
最初に『若妻官能クラブ 絶頂遊戯』(1980)。
あんまないですけど、妻にするなら3回やっている女がいいとか、カメラは武器だったのねとか、テニスで丸裸とか、そういう時代だったのよね。

それからニュープリントの『現代娼婦考 制服の下のうずき』(1974)。
音がとにかくすごかった。ヘリの音、マネキンをぶったたく音。あとは、どうやって思いついたのか想像もつかん角度からのカメラ。 そしてあの怨み節。

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