月曜日はもちろんふつーに会社でしたよ。
でもすぐ抜けてこれ見にいった。
『最後のキス』 - "The Last Kiss"
今回の「イタリア映画祭2011」は昔の映画あんまやってくれないし、なんかなーと思っていたら、なんと『最後のキス』の続編があると。 で、『最後のキス』も上映されると。
『最後のキス』は、2006年にMOMAのなんかの特集上映で見て、すんごくおもしろいーと思ったことは憶えているのだが、かんじんの中味はぜんぜん憶えていなかった。
のでこの機会にもう一回見ておくかー、と。 当日券で。
改めて見て、やっぱしおもしろいよねこれ。
こういうこんがらがったぐしゃぐしゃドラマ作らせたらイタリア人てほんと天才。
複雑にこねくりまわしてないのに、勝手においしくできあがる。
ぜったい真似できない驚異的なボロネーゼとかラザーニャみたいな。
結婚していないけど子供ができてしまったカルロとジュリアのカップル、ジュリアのママはそれを聞いたらあたしおばあちゃんになっちゃう、と錯乱して色恋に走ろうとするが夫はなんだそれ、と。
他にカルロのともだち - ①子供が生まれたばっかりでやかましい妻が嫌になってきたアドリアーノ、②離れていった元恋人に未練たらたらで情緒不安定のパオロ、③結婚したばかりのマルコ、④恋人をとっかえひっかえしつづけるアルベルト - これら幼友達5人組が同時に30を迎えて、
a) まだまだやれる、やりたいことがある
b) このままいったらあかん
の間で焦り、揺れ動き、なんか行動に移せるとしたら今しかない! という蒼い決意と思い込みのもと、それぞれ勝手にぶつかったり転がったりしていくの。
カルロはマルコの結婚式でしりあった18歳のフランチェスカと仲良くなってジュリアとやばくなるし、パオロとアドリアーノとアルベルトは、アフリカに渡って一山あてよう、と高飛びを決意する。
こうして書いてしまうと簡単なおはなしのようだし、実際ストーリーラインとしてはほんとこんなもんなのだが、この間に、ものすごい分量のダイアログと大中小喧嘩とカット割りとかジャンプとかがぐっしゃぐしゃに詰め込まれていて、あきれて目がはなせない。
役者さんがとにかくみんなすごくうまい。
ジュリアのママのStefania Sandrelliはもちろんだし、ジュリアのGiovanna Mezzogiorno、最後のほうの修羅場のぶちきれの凄まじさ、これをみんなみてみ。
イタリア人男子がみんなこんな修羅場を生きている、生き延びているのだとしたら、ぜったいかなうわけないな。(なにに?)
再見して思いだしたとこは、フランチェスカが木の上に登るとこ(やーねー)と、みんながやけになってシャンパンぶちまけるとこくらいだった。
これ、2006年にハリウッドでリメイクされて(未見)、主演はZach Braffで、でも女優さんがちょっと弱かったかも。 サントラはTurin Brakesの"Pain Killer"とかが入ってて、結構よかったのだが。
しかし『最後のキス』って、なんだろ? ていまだに思う。
あれだけえんえんいろんなひととキスしといて、誰が信じるもんか。
5.04.2011
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