2.25.2011

[music] Fred Frith and Laurie Anderson duo

水曜日もThe Stoneでした。 ほんの少しだけ滞在が延びたので行けた。 

8時の回だったので6時半くらいから並んで(前方には20人くらい)、7時過ぎに順番に中に入って一旦お金($25)はらってスタンプ押してもらって、で、もう一回そのまま外にならぶ。  この時点でチケットは売り切れてしまうから、わかりやすいといえばわかりやすい。

入口でカウンタをかちかちしつつ中に入るひとを仕切っていたのは、John Zohnさんでした。 
えらいよねー

風がなかったのできつくはなかったものの、でも1.5時間外にいるとがたがたになって、中もそんなに暖かくはない(隙間風がね)のでコートを着たまま見る。

前の列右手のすぐ手の届くとこにLou Reedさんがいた。
昨晩みたいにはしゃぐのかしら、と思ったら、最初のうちだけFred Frithのギタープレイを前傾姿勢でじーっと見てて、そのあとはそのまますうっと丸まって寝てた。たまにすごい音が出たときだけ、いかんいかん、て起きるのだがまたすぐ落ちる。 
おじいさんみたいだった。 もうじき70だもんね。 おじいさんだよね。(失礼な)

えー、音は、ぴろぴろ、さわさわ、ひりひり、系の、あんましやかましくない弦楽でした。
がつん、と来るような音とか波、はこない。(だから彼寝ちゃったのね)

ふたりとも弦楽器としてのヴァイオリンとかエレクトリックギターの楽器としての可能性を極める、というよりも、それらの音がどんなふうに我々の耳を直撃するか、そして我々の感覚や認識を更新するか、という方向からライブ演奏にアプローチしてきた人たちであった、と思っている。

Fred Frithさんの場合、弦の震えがじかに鼓膜をなでたりさすったりするさまを、その生々しいかんじを弓とか豆とか小道具を使いつつ模索し、Laurie Andersonさんの場合、いまのテクノロジーランドスケープのなかで愛撫のようなかたちで現れてくるような音のありようを、エレクロニクスなんかも使いつつ探ってきていて、で、このふたりの競演、というのは耳元とか頭のまわり30cmのところをいろんな音がちゅんちゅん飛びまくっていてうるさいけどなんか心地よくて、たまにえらく壮大でかっこよくなったりする。 そんなかんじ。

即興に近い演奏かと思っていたのだが、ふたりの他に交互にReadingをする男女がいて("Stingy"にかんするstatement, みたいの。 出典不明)、これらのタイミングはきっちりと計られていたようだったので、事前に打合せとか練習はしていたもよう。

Readingは男女共、静かに、抑揚なく、進んでいって、これも音の微細なうねりと見事に調和しているのだった。

こんな具合で、55分くらい、ノンストップ。 アンコールはなしで、気持ちよくおわった。

あと、Fred Frithさんのやさしい木こりみたいな笑顔と、Laurie Andersonさんの子供みたいな笑顔(ほんとにいくつになってもこのひとは)を見ているとそれだけで、なのだった。
ここまでほあほわとあったかくなるライブ、というのも珍しいとおもった。音だけ聴くとまたぜんぜん違う印象でありえないのだが。

で、場内の空気もきんきんにはりつめてて、写真を撮れるかんじではぜんぜんなかったの。

終ってから、しばしのお別れをゆいに、Porsenaにいった。
ほんとうにここのLasagnaは、ありえない、しんじらんない。


さっき戻ってきたら、LateShowでBright Eyesをやってた。
おもってたほど悪くなかった。

さらに、Jimmy Fallonの音楽ゲストは、Laurie Andersonさんだった。
新譜のジャケットとおなじ男装化粧で(男声)ヴォイス加工と管と鍵盤のトリオ。
ほんとにこのひとは…


ぱっきんぐはー …  朝でいいや…

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