最近リリースされた映画もぜんぜん見れていないが、最近の若いバンドのライブも行けていない。
べつに見なきゃいけない義務があるわけでもなんでもないし、若いとか年寄りとか関係ないことはわかっているのだが、なんかね、見ておきたいのね。
でも最近のって名前がぜんぜん憶えられないの。 Beach HouseとかBest CoastとかMorning Bendersとか、ばかにしてんのかてめーら、てかんじだし。
憶えらんないのはこっちのせいか。 そうか。
でもがんばって憶えようとはしてみて、Best Coastは猫ジャケの、というふうになんとか憶えて、チケット買うときもこれこれ、ねこねこ、というかんじで取った。
いちおう、Webster HallはSold Outしていたもよう。
仕事がばたばたで会場についたら9:00まわってて、既にWavvesがやってた。
うしろには2バンドの名が彫られたゲロ猫のでっかい垂れ幕がさがっている。(写真)
いっぱい入ってて奥に進めないので、後ろのほうで見ていたのだが、まわりを見てみると結構おなじような年代のじじい達が腕組みして、どうしたもんかねこれ、という顔で立ちつくしている。
あとでSan Diego出と聞いてなるほどー、と思ったのだが、とっても威勢のいいガレージサーフパンク。
ぜんぶおなじに聴こえたってかまうもんか、Go! てかんじの青々したぶちかまし感がここちよいし、へたじゃないし、全然わるくはないのだが、これほんとに、2010年代の音なのかなあ、て少しだけ。
立ちつくしていた人たちも同じかんじだったのではないかしら。
もうちょっとジャンクに走ってもよい気がしないでもないが、あまりに心地よく耳になじんでくるガレージの、そのなじみ感に逆に違和感を覚えてしまうような。
もうちょっとイライラさせてくれたほうが、とか。
いや、ぜんぜん悪くないんだけどね。
ライブではない録音物のほうはそうではないのかもしれないが。
Wavvesが1時間くらいで、10時半からBest Coast。
ここではじめて、このバンドにかんして、猫ジャケ、以外の情報をほとんど持っていなかったことに気づく。
きれいめのお嬢さんと中野ブロードウェイによくいるタイプのでぶ男と、"Ghost World"のまるっこいほう(イーニド、だっけ?)の女の子ドラムス。
で、こっちはなんかよかった。
最初の一曲から、あ、いいかも、て。
キャンディポップをどたばたがりがり、ローファイの居直りも照れもなく、クールにこなしていくところが素敵。
ヴォーカルのお嬢さんの声と息が、たまにクリッシー・ハインドとかコートニー・ラブみたいなBitchぽくけだるげに抜けるとこがあって、そのへんがいいのね。
あとは、ドラムスの女の子のぶっとい腕から繰りだされるどったんばったんも気持ちよい。
アンコールなしで1時間強。 ラストにがーん、とかじゃーん、とか無邪気にぶちかますとことか、よかった。
Village Voiceのこの記事、おもしれー。
http://blogs.villagevoice.com/music/2011/02/best_coast_snac.php#
夏だの愛だの猫だの、もってくりゃそれでいいのか? という問いに、もちろんそうよ、だってどれも永遠だもの!てしらっと答えそうな軽さとふてぶてしさがたまんないし、猫を抱えた小娘に萌えて猫踊りさせられるCritics、という間抜けな図もいいよね。 でもぼーっとしてると引っ掻かれるのよ。
で、しかも、それにしては、こんな音だし。 猫だし。
この2バンド、対バンの相性としてはお互いなんだかとってもよかったかも。
Wavvesの、がーがー押し寄せてくる波と、そんなの適度に無視して浜辺(Best Coast)で日向ぼっこしている絵と。 そんな一見ほのぼのとした、まっさらの海辺のランドスケープが、これからの10年代の波のなかでどんな変転をみせるのか、楽しみなかんじはした。
なんか、かんじとして、80年代末にDinasaur Jr.が、ぼくらなんも考えてないもんーという顔して登場してきた頃を思い出したりもするのだが、あの頃とどう違うのか、あるいはおなじなのか。
帰るとき、やっぱし負けて猫ジャケのアナログ買ってしまった。
だーかーらーアナログはー、1枚買ったら、5枚も10枚も40枚もおなじになっちゃうからだめだってあれほどー。
2.04.2011
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