月曜日、ねむいし、低気圧頭痛がひどかったので早めに抜けてFilm Forumにむかう。
久しぶりにここのCarrot Cakeをたべる。
こいつの少しざらっとしたテクスチャにエスプレッソが絡まった瞬間のめくるめく感覚って、ほんとすごいのよ。 あと一歩でドラッグだわよ。
んで、ケーキを頬張りながら2月から5月のレパートリーのプログラム(紙)を見る。
3月8日、Lydia DavisのintroductionによるMinnelliの"Madame Bovary" (1949)!!!
みたいよう。 けど、むりだねえ。
4月の特集、"5 JAPANESE DIVAS"。5人にするとすぐわかってしまうねえ。
先週からはじまった特集"Fritz Lang in Hollywood"のなかの1本。
Lang作品のなかでは唯一のシネスコで、18世紀の英国を舞台にした冒険活劇で、母の友達だったという理由だけで盗賊の親分(とは知らずに)を慕ってやってきた男の子のお話。
丁度、こないだの”True Grit”をひっくり返したような形になっていたかも。
昔の米国と英国、女の子と男の子、父の仇と母の友達、保安官と盗賊、荒野と海辺、などなど。
子供がならず者、はみだし者の大人(不良だけど味方なの)との交流を通して未知の世界に目を開いていく、というトーンは共通している。 そしてその世界が悪や死といった要素も含めて雑多で畏怖と驚異に溢れている、というところも。
で、最後に不良の大人は、子供になにかしら大切なものを残してすうっと消えていくの。
そしてこの映画でのLangは、カラーとシネスコをフルに使って、めちゃくちゃ楽しそうにこんなふうな世界を、英国の農村や墓場や屋敷をゴスにブリリアントに組みあげている。
美術もそうだが、アクションも見事で、長い剣をつかったちゃんばらのとこなんて、ぶうんて振りまわすたびに3Dみたいに飛んでくる(ように見える)。
他のノアール系のと比べると、Lang作品のなかではあまり評価されていないみたいだが、これはこれでほんとに見事で、こんなふうに子供をまんなかに置いた世界をちゃんと描けるからこそ、あれらダークで非情な作品群を量産できたのだと改めておもった。
あと、"Moonfleet"って名前、すてきだよね。
併映のもういっぽん、"American Guerrilla in The Philippines" (1950) は疲れてたので諦めて帰りました。
2.02.2011
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