3.06.2023

[log] London - 0302-0304

3月1日の深夜便で羽田を発って2日の朝から5日の朝までロンドンにいて、6日の朝に羽田に戻ってきました。

もとは英国の駐在期間中に貯めて(貯まって)いて、通常であれば帰国するときに小旅行したりして消化すべきだったBritish AirwaysのマイルがCovid-19で使えないままでいて、このまま置いておくとなくなっちゃうよ? っていうメールがちょこちょこ来ていたのと、いろんなところがクローズしたままでろくにお別れも言えないままに帰国してしまったところがまだ無念でずっと引っかかっていて、本当のところは昨年に終わってしまったNational GalleryのRaphael展にずっと行きたくて、でも航空運賃が異様に高くて躊躇しているうちにここまで来てしまった。 行くべきものがあるとしたらTate Modernで3/12までやっているCezanne展しかないぞ – これを逃したらおまえは一生負け犬だ(ばかよね)、って思いきった。相変わらず飛行機代は高くてマイルの束なんて焼け石なのだが、ほんの少しの言い訳にはなる(したい)。

日程はまずフライトのスケジュール(=運賃連動)を見て行きと帰りを眺めつつ、週末はふつうに使うとして、日本の深夜に発って向こうの早朝に着くやつと、向こうの朝に発ってこちらの月曜の朝に着くやつ、に絞られて、そこから滞在中の予定を埋めていく、と。必見のライブとかがあればまた別なのだがそれもなさそうだったし、のんびり町を歩いて絵とか見て歩けばー。 とか思ったところで「のんびり」なんてなるわきゃないのだった。ほんとにさー、よく雑誌とかに出ているお年寄りが羽を伸ばしたりリフレッシュしたりする休暇って、どっかの宇宙とかバースとかにはあるもんなの? 普段の週末の5倍くらいハードで、今日は異様にだるくて、今週の残りももう使い物にならないであろうことは明らかでー。

いろんなニュースで見たりもしていたので驚きはなかったけど、ほんとにほぼみんなマスクをしていないので、空港から市内に向かう地下鉄で外して、そこからのなんともいえない居心地の悪いかんじ(たまにマスクしてない! ってはっとしたり)はずーっとあった。頑固に付けていればいいじゃん、もあるけど、変に目をつけられて気を遣われたり面倒なことになるのもいやだったし。

とにかくこうして美術関係の展示を18件、演劇を1本、映画を1本、映画+ライブを1本、レコ屋1軒、本屋5軒を見て回って買って運んで、しんだ。しんでもこの程度ではやはり全然足りなくて、あと一週間でも一ヶ月でもいられる。食べ物関係は、安くて早くて懐かしいので(のが)いいの! シリーズにしたのであんまない。もちろん、おいしくない、のなんてなくて、やっぱりおいしいんだけど? を再確認して嬉しくて。

Rough TradeもBFIもFoyles(書店)もWhole FoodsもWaitrose(スーパーマーケット)も、Covidを経て導線を意識したのか結構レイアウトを変えてあっさり小綺麗になっていた。べつにだからどう、ではなくてとにかく会えてよかったよう、生きててくれてありがとうー、しかない。

個々のは書きたければこれから追って書いていくのだろうが、ロンドンだけじゃなくてパリでもニューヨークでもそうだけど、やっぱし今いるこことはちがうよねー。なんでこんなに... って悲しくなってしまった。 歴史から成り立ちから何からちがうんだから当たり前だろうがー、だろうけどー、V&AでもTateでもNational Galleryでも、無料でなんであれだけのものがいくらでも見れて浸れてしまうのか、本屋にはなんであんなにいっぱいほしい本が並んでいて、「読んで」「買って」のうざいPOPに遮られることなくゆっくり棚を見て回れるのか、気付いたら両手に荷物が、になってしまうのか。

で、やっぱり年一回は行ったほうがよいのかな、年一回は行けるように仕事はしないといけないのかな、やだな、のまわりををぐるぐるとロバのように回っていくのだった。

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