5.31.2018

[log] Moscow, 他

むかしむかし、mixiとかに書いていたころは「どうでもいい」ていうタイトルで割とどうでもいいことを書き捨てたりしていたのだが、最近そういうのやらなくなったなあ、と思って、備忘とかもあるのでそういう系のを纏めて書いておく。 もう5月も終わっちゃうし。5月が終わっちゃうし。ほんとどうするんだ。

先週26日の土曜日からの3連休はパリに遊びに行ってて、月曜の夜中に戻ってきて、火曜日の午前からさっき(31日)までモスクワに出張に行ってて、パリのはもうじき書くと思うけど、モスクワのほうも少しだけ書いておく。

モスクワは5月の真ん中にも2泊で行っていて、今日までのを入れると通算で4回めになった。ぜんぶ野暮なやつ。

5月の前に行ったのは3月の始めで、がちがちの氷点下で川とかぜんぶ真っ白に凍っていて、帰りの便はキャンセルになっちゃうしろくな思い出がなくて、だから5月のもまったく気乗りしなかったのだが、こんどは気温は30℃超えていきなり夏になってて、2日目の晩のご飯の後に赤の広場に連れてって貰えて少し機嫌なおった。 建物とかどれも重そうででっかいし、いろんなお墓ばっかり(どれだけ亡くなったのか)だし、ボリショイの劇場もあるし、ああやっぱりサンクトペテルブルクとあわせてちゃんと来なきゃな、になった。「犬が星見た」をとっても読み返したくなって困った。

突然入った今回のも弾丸で、外を見て和む時間はまーったくなかったのだが、車で市内に入る途中、大量の白い綿毛みたいのが日差しのなかを舞っていて、車内にもいっぱい入ってきてなにこれ? だった。
後で現地のひとに聞いてみると「トーポリ - Тополь」っていう樹の綿毛だそうで、5月の2~3週間は大量に飛んで舞って窓開けておくと床とか真っ白になるんだって。そのひとがトーポリをスマホの翻訳で変換したらなんでか「白楊」と出て、これってポプラのことらしいのだが、でも白楊のほうがちょっと素敵なかんじはする。きれいだなーとか思ったけど、これのアレルギーのひとがいたら死ぬ - 見ただけで死んじゃうだろう、ていうくらいわうわう飛んでた。

昨年の冬から春はそんなでもなかった記憶があるのだが、今年の冬の後半は激烈にきつい寒さと暗さ満載で、英国人が春になって緑が萌えてきただけでわあわあ嬉しくご機嫌になるかんじというのはこういうのを言うのか、と初めて思ったのと、オランダのKeukenhof行って庭園好きかあも、と思ったりした(趣味がいよいよ老人に向かってきた)ので、春のKew Gardensに行った(5/5)。
ほんとはPeter Rabbitの出し物を見たかったのだが、既に終わっていて、だいたい1年ぶりで、まずは庭園のそばのお茶屋でMaids of Honourていうタルトみたいなお菓子(これほんとおいしいの)を食べて、中に入って、ずっと改装中でついこないだお披露目されたTemperate Houseていうガラスの建造物 - 温室? とか、チューリップとか、サボテンとか見た。いろいろ見ていて思ったのだが、お花とかの感想ってほぼないねえ。わーきれー、しかなくて植物からすればうっせー、くらいだろうし。

春がきたから外に出ようシリーズで、その翌日の5/6には電車とバスでSeven Sistersていうとこに行った。Brightonまで電車で1時間強、そこからバスで海岸線を1時間、バス降りてから3時間くらいの歩きのコース(になるなんて知らなかった)。Seven Sistersってただの白い崖で、削られたようにごっそり落ちてて、映画とかにもよく出てきて – こないだTVで”Atonement” (2007) 見てたら出てきた - 遠くからそのぎざぎざを眺めると7人の姉妹に見えるかららしいのだが、ちっともそうは見えなかった。なんで姉妹なのさ?(白いから?)

とにかくめちゃくた暑い日で、バスが走っている道路から平らな緑の道をこの向こうには海があるんだわ、と信じててけてけ歩いていくだけ。コースは大きく分けて、崖の上まで行くのと、崖を遠くから眺めるのと、ふたつあって、わんわんみたいに喜んで崖の上まで駆け上がっても見えるのは海ばかり、だそうなので崖を眺めるほうのコースにした。 途中に川があって池があって牛がいて羊がいて古そうな井戸があって、木々は風にやられたのかみんな同じ傾度で斜めに生えている。なだらかな丘を越えていくとだんだん崖かな、みたいなのが視界の端にちらちらしてきて、最後のでっかめの丘を越えると白くざっくり、きんきんのアイスクリームを縦に割ったみたいのがばーんと現れる。 その白さと切り口のとんがりっぷりは確かに変なかんじで、自分がこの辺を造った神さまだとしたら、あ、やっちゃった… とか思ったかもしれない微妙な、タモリ倶楽部的なやばさがあるというか。

それを見ているのも崖の上なのだが、こっちはふつうの崖 - 銚子の屏風ヶ浦みたいな - で、崖を同じ高さで見れる地点から下りていくと海辺(Brightonとおなじ砂利の浜)になって、その向こうは崖なので一見、ついでに崖のほうも登れるのではないか、と思ってしまうのだが、間には川が挟まっていて -天国と地獄の境目みたいな溝 - 崖のほうに渡ることはならぬのだった。暑いので川をじゃぶじゃぶ崖の方に渡っていく若者もいっぱいいたのだが、そこまでの若さはないので、その反対側で、やはり川に隔たれて近寄ることができない牛さんたち(彼らどこで寝泊まりしているんだろ?)と恨めしそうなにらめっこをしつつ戻った。最後のほうは暑さにやられてへろへろで、Brightonの海に寄っていこうと思っていたのだが諦めて帰った。冷えたスイカが落ちていないかなあ、だったがそんなのあるわきゃないのだった。

5月がいってしまうよう …

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