5.25.2018

[film] Deadpool 2 (2018)

20日、日曜日の夕方、Westendのシネコンで見ました。

ものすごく見たいかというとそんなでもなくて、1のほうもごちゃごちゃぺらぺらうるさかったし、他方で切る刺す殴る蹴るぶっとぶのアクションはごりごりにリアルで、従来のヒーロー系の重めのアクションに対して、でも連中だって結局やってることは復讐とか人殺しじゃん、て開き直って殺しまくる、そういうメタフィクション(ヒーロー)的な機能があるのはわかるけど、漫画なのもわかるけど、でも凄惨で痛そうなのはあんま見たくない。 Marvelフランチャイズなので、見ておかないと後々どこかでなんか出てくるかもしれないからな、くらい。

ネタばれみたいのも意味なくて、要は彼、死なないんでしょ、程度だし。
彼はLogan/Wolverineにはなれないのだし。

今回は、Wade/Deadpool (Ryan Reynolds) の彼女が襲撃の巻き添えくらって死んじゃって、ていうのと、未来から家族を殺されたCable (Josh Brolin)がやってきて、加害者のミュータント – Firefist の子供時代のそいつを追っかけまわすという逆Terminatorみたいな話があって、大切なひとを殺されたときにもう死にたい、て思うのか、殺してやる、て思うのか、そういう辺り。

で、Cableはめちゃくちゃ強いのだがX-Menの連中は忙しそうであんま相手にしてくれないので、1のほうに出てきたメタルのでっかいのと火噴き姐さんを頼って、あとは志願兵軍のX-Forceていうのを組織して立ち向かうの。

彼らがCableから守ろうとするFirefistはTerminator2のEdward Furlongくんとは真逆のころころでぶだし、彼を虐めて邪悪にしてしまう学校の校長もやなかんじだし、X-Forceも怪しげな「自称」スーパーパワー持ち主の寄せ集めだし、つまりぐるぐる追っかけっこをしていく連中は総じていけてない変態ばっかしなので、スカッとしないこと夥しくて、しかもその合間にBGMつきでくよくよ嘆いたり悩んだり喋ったりばかりなので、別の意味でどうなっちゃうのかしら、みたいにはなる。

不揃いな外道連中が暴れている最中にふと立ち止まって思い出や過去を参照するとそこに懐かしい音楽が被ってきてその音楽に押されるように次のアクションや事件が起動される、ていうのは例えば”Guardians of the Galaxy”あたりで確立されたやり口だと思うのだが、あれってあの連中のバンド活動だから映える気もして、そこいくとDeadpoolってソロなのできついよねー、と見ているとお話しの終盤に向けてバンドを結成する方に固まっていくようだった。(..デジャヴ)

突っ込みどこは勿論いろいろ死ぬほどあって、そういうのを狙って向こうも繰り出してくるのだと思うが、それにしてもさー、Dominoさんとかのスーパーパワーが”Lucky”ってどうなのか。これがありなら「負けない」とか「死なない」とかだってありだし、それってどちらかというと妖怪の領域ではないか。とか、もういっこは、こないだのAvengersにもあったけど、時間旅行可能にするのってあんまりよね、というのもあるのだが、この映画に関してはちゃらい飛び道具として機能して悪くなかったかも。ばかじゃのうー、って笑えるからいいじゃん、くらいの。

どうせB面なんだからやりたいようにやっちゃえ、って。
でもB面て、一回聴いたらもういいや、になることも確か。

“X-Men Origins: Wolverine” (2009)からの積年のDeadpool問題に決着がついたのはよかったかも。

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