1.08.2017

[music] toddle

7日、土曜日の晩、渋谷でみました。 当日券で。

toddleはずーっと好きで愛していて、記録によると2009年にEarlimartの、2013年にWedding Presentの、2014年にQuasiの前座で見て以来、そして初めての前座じゃないワンマン、しかも2017の新年最初、というこんなめでたいことがあろうか、のライブだった。(なら前売り買えよ..)

すんごーくよかった。 すばらしかった。 ほかになにを言うことがあろうか。

すさまじい演奏力と爆裂のテンションで天上に吹き飛ばしてくれる わけでもないし、たっぷりの元気と勇気と愛を盛って泣かせてくれる わけでもないし、唯一無二の奇天烈なオリジナリティで金縛り釘付けにしてくれる わけでもないし、むせかえるようなカリスマのオーラでうっとり幻惑してくれる わけでもない(ないないないばっかし…)。 どういう形容をすれば、どういう言葉をもってくればこのバンドの魅力を正しく世界の人々にわかりやすく伝えることができるのか、それが実は世界最大の難易度かつ難所の謎で不思議で、昨日もライブの最中ずっとぶつぶつ考えていたのだが、ライブが進めば進むほどそんなのどーでもよくなってきて、空っぽになって音を流しこむのが楽しくて、結局わかんないまま、ああこんなことだからこのバンドの素晴らしさがみんなに認知されないままで、彼らはいつまでもo-nestのままなんだわなんとかしなければ(どうにもできないけど)、ておもった。

3~4曲やってはおしゃべりと水分補給とチューニング、を数回繰り返してだいたい2時間、アンコール2回。 濃いのだか薄いのだかよくわからないが、とにかく楽しくうっとりしたまま気づいたら終わっていたような。
なんといっても田渕ひさ子と小林 愛、この女の子ふたりのギターとコーラスだとおもうのだが、このアンサンブルの魅力と驚異については前に書いたように謎謎で形容すべき言葉がなくて、クールネスとかシャープネスとかバランスとかエッジーとか、なにをいくら言ってもどこか違う、でもなにをどれだけ聴いてもその豊かさとみずみずしさに自分はこれまでなにを聴いてきたのだろう、て途方にくれる。そして、それこそがライブってもんだろ、だから通うんだろ、とか当たりめえのことを。えんえん。

印象みたいなとこでいうと、Blake Babiesの”Earwig” (1989)をはじめて聴いたときのかんじ、Liz Phairの”Exile in Guyville” (1993)をはじめて聴いたときのかんじとか、ライブで同様の至福をもたらしてくれるバンドだと、こないだ年末年始ライブをやったRainer Mariaとか、現役のガーリーでいうとSleater-Kinney …  でもあそこまでRiotでGrrrlでもないし、でもとにかくおきゃんでキュートでスカしててかっこいいったら。

2月の+/-との共演は本当に楽しみなのだが、そのときはこの国にいない可能性があるのでほんとうに噛み締めて聴いたの。
そのうちまたきっと。

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