もう帰国しております。ぼろぼろ。
まだロンドンのおはなし。
土曜日は、午後から仕事だったので、見れるとこを見るのとお買いものと。
気温が急に下がって上着がないと寒いかんじ。
9時半くらいに近所のBorough Marketをふらふらしていたら(9:30だとまだぜんぜんオープンしていない)、コーヒー店があって、Bluebottleみたいに一杯づつフィルターで濾しだしている。 まんなかの大きなテーブルのとこを見ると、「バゲットとジャム、£3」とあって、でっかい籠に餌箱みたいにバゲットの切り身が放り込んであって、まわりにバターの山とかいろんなジャムの瓶とかはちみつとかがあり、たまんなくなってあれちょうだい、という。 頼むと大皿いっこ渡してくれて、それに勝手に取れ、と。 おいしかった。 ただのバゲットとジャムだけなので、すんごくおいしい、というわけでもないのだが、これいいわ。
http://www.monmouthcoffee.co.uk/
それから、先週見逃してたV&Aの展示を見にいった。
最初に、先週はまだ始まっていなかったこれ。 "British Design "の関連企画展示。
"Heatherwick Studio: Designing The Extraordinary"
2010年、上海万博のUKパビリオンのとげとげウニ建築でも有名なHetherwick Studioの足跡を振り返る。
www.heatherwick.com/
メタルの切り出しベンチとか、Extraordinaryにかっこいいのが多い。 最近の丸めのLondon Busのデザインもここだったのか。
British Designの硬質な意匠をきちんと踏まえた上で、局部をぐんにゃりさせたりつんつんさせたりする、そのへんの手口が、例えば米国のFrank Gehryのぐんにゃりとは、ちょっと違うのかも、とおもった。
あとね、これは英国のデザインとかファッションとか全般に言えることだが、これらのブリリアントでぴりっとした佇まいとパブで飲んだくれてういうい言っている人たちの間には、なにがあるのだろう、と。 階級? そんなんでいいの?
ぶあついカタログ(£30)も売っていたがこれ以上は無理だった。
続いてこれ。 Harrodsの路面ディスプレイでもこの展示がフィーチャーされてた。
"Ballgowns: British Glamour Since 1950"
V&Aのファッションコーナーの改装記念展示でもある、と。 見逃さなくてよかった。
点数はそんなでもないが、特に60~70年代のロンドンて、こんなにグラマラスでぎんぎんでかっこよかったんだ、どうだ! というのがしみじみわかる展示でした。 シェイプもテクスチャーも色使いも、トレンドとか時代性とかの圏外にあって、デザイナーの名前も知らない人たちばかりなのに、ひとつひとつが全然違って、それぞれがそれぞれの装いとしてしっかり立っている。
パンクですら、これらのかっこよさを崩すことはできなかった、と。 (というか、ファッションとしての英国パンクの突端はぜんぜん、十分かっこよかったわけだが。 NYのと比べると特に)
Alexander McQueenの、彼が亡くなる直前のコレクションからのドレスが素敵だった。モノトーンで、胸のとこに天使がいるの。
あとは、出口のとこにあった94年のVivienne Westwoodのドレス。 これも溜息しかでない。 ばばあおそるべし。
改装後にできたと思われる中二階のスペースは現代のデザイナーによる展示で、GallianoからStella McCartneyまでいろいろあったのだが(それらを身に着けたセレブの写真まで横にあったのだが)、1階の展示と比べるとはっきりとださく貧しく見えてしまうのだった。
それはなんというか、時代のそれというか軽薄化というか幼児化というか、これは服飾の世界だけではないのだろうけど、あーあ、て思ったの。
カタログは少し悩んで、やめた。 もうちょっと俯瞰した目線が入っていたら買ったのだけど。
それから滞在延びてシャツがなくなったのでFulham Roadまでシャツ買いにいって、ついでにConranに寄ってJubileeのビスケットとか買った。
あと、こういうどうでもいいのが置いてあったので買う。いつかのときのために。
http://www.amazon.co.uk/Pig-Keeping-Countryside-Series-Lutwyche/dp/1905400861
ConranにJohn Derianのお皿がいっぱいあって、ウサギのが欲しくてたまらなくなったが、イギリスまで来て買うこともなかろうと思ってやめた。
それからもういっかい、念のためにRough Trade Shopに走ったのだが、なんとか持ちこたえて買わなかった。
で、仕事にいったの。
6.06.2012
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