Lambchopのライブ終わって外に出たのが22時。 でもこれで終わるわけにはいかないのだった。
これにするか、"The Three Stooges"にするかで、すんごく、まじで悩んだ。
"The Three Stooges"を切るのはほんとうに辛い選択だった。 でもこっちにしたほうがまだ、明日を生きる意欲みたいのがわいてくるかもしれない、とか前向きに思ったわけさ。
Times SquareのAMCで22:50の回があったのでそこを目がけて行って、こっちにきてまだハンバーガーを食べていなかったのでShake Shackで買っていった。 22時過ぎているのにあの行列はしんじらんない。
映画はぜんぜん筋とか頭に入れてなくて、でも先週の時点で4週連続Topで、海外版の「バトル・ロワイアル」だと。 でも「バトル・ロワイアル」なんか見たことないし。
予告で見た限りでは、支配者階級のバカみたいなファッションとか髪型から、Tim Burtonがやるようなおちゃらけ近未来ものかと思っていた。
でもちがった。 そういうとこもないことはないけど、全体としては強い緊張関係に置かれて、そのなかを生き抜かなければならない子供たちの目が世界の過去と現在を照らし、未来を揺らそうとする、そのでっかい動きと風呂敷がところどころに見える、そんな作品だった。
Jennifer Lawrenceさんは、なんというか、"Winter's Bone"の世界から来たあの娘そのまま。 父親捜しこそないが、お姉ちゃんがなんとかするから & あたしがなんとかしなきゃ、というトーンが全面に出ていてしみじみ頼もしい。 ヴァンパイヤもオオカミも誰も助けてくれない世界で、すごい身体能力があるわけでもなく、特技は弓矢くらいで、運命は受け入れる、でも殺られるもんか、という割とありそうな役どころをふんわり、どっしりと演じている。
これはわたしの物語だ、と誰もが感じられる、そういう身体(立っているだけでなんかよいの)と目でもってこちらに迫ってくる。
"Seabuiscuit"(2003) もそういうお話だったよね。あの小さな馬の奮闘に、なんであんなに熱くぎうぅーってなってしまったのか謎なのだが、そういうところに物語を寄せていくのがうまい監督だなあ、と。
カメラはところどころ変な動きをするのでなんだろ、と思ったのだが、撮影はTom Sternだし、音楽のExecutive ProducerはT-Bone Burnett(音楽はJames Newton Howard)と、なにげに豪華。
子供たちの周りの人々(打ちひしがれていて沸騰寸前)とか過去にあったらしい戦争とか、そういう場面の切り取りかたはさすがで、この辺の経緯はこの後の数作で明らかになっていくのだろうが、それにしても、少女革命ものがこんなにもヒットしてしまうというのは、米国も来るとこまで来たのかなあ、という気がした。
今回のNYのはここまで。 これ以外のあれこれはそのうちまた。
4.25.2012
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