日本に戻っています。 頭痛でしんでます。
3日に見た映画の3本目。 Houstonを西に流れて再びIFC Centerに戻る。
年末から始まった日本のアニメ映画、"Summer Wars (Sama Wozu)"と表記されていて、最初は1月4日迄(約1週間)とあったのだが、まだ上映しているみたい。
5時より前の回は英語吹替版、5時以降の回は英語字幕版。いちおう5時以降のを。
日本人がいっぱいいるかと思ったが、半分以上現地人だったかも。
わたしは日本のアニメの世界はぜんぜんわからないのだが、アニメファン(と呼ばれている人たち)がわあわあ騒いでいるのはわかって、そういうところに見に行くのはなんか嫌なので公開当時は見ませんでした。 そんなふうに「時かけ」も見ていない。
でも、ふつーにおもしろかったです。
長野の田舎、夏休みに集まった大家族と、ナードな高校生男子とその先輩女子、の閉じた世界と仮想空間上で発生した事件とがリンクして、それがやがて世界レベルの戦争(Wozu)に発展していく。 祖母を中心とした女系家族(いろんなキャラ)とナードが団結して悪をやっつける。 要するにこれ、60年代からある怪獣ものの時代から延々あるテーマを最近のテクノロジーランドスケープに繋いだものなのね。「怪獣大戦争」とか「妖怪大戦争」というときとおなじ、かつてのTVや映画にあった「戦争」。
でも、古くから変わらない伝統とか習わしとか戦争の作法、みたいのもあるし、そう、そんなふうに最後には正義が勝つのであった。
だから、リアルじゃないとか、家族の絆なんて糞だ、とか文句ゆってもぜんぜん当たっていないとおもうよ。 だって漫画なんだもの。
すばらしいのは人物の動きとか間合いとかの豊かさ、おもしろさね。 アニメの、というよりははっきりとふつーの映画のそれか、それを楽しく誇張したもののようでした。 主人公がびっくりするところ、そこに至るまでの動きとか、祖母とのやりとりとの静けさとか。
ここで描かれたような、典型的な日本の田舎の夏の情景がどこまで異国の人たちにわかってもらえるのか、などなどは心配いらないとおもった。
フランス映画とかイタリア映画で描かれるあの夏たちが、その瑞々しさも含めて我々に迫ってくるなにかとそんなに変わらないはずだから、と。
アメリカ人たちも喜んでいたようで、よかったよかった。
1.08.2011
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