1.30.2011

[film] Claude Bessy, Lignes d’Une Vie (Traces of a Life) (2010)

土曜日は映画1本(正確には2か)、ライブ1本。

この金土日はライブも映画もてんこもりでああどうしよう、だった。
アストリアのもいろいろあるし、Film Forumでは特集"Fritz Lang in Hollywood"がはじまったし、で、おろおろしているうちに殆ど見失う。

リンカーンセンターで金曜日から2月1日までやっている毎年恒例の”Dance on Camera”。 ダンス映画特集で、日本からは周防正行の新作とかもかかる。

金曜日のオープニング作品がこれで、土曜日の4:00からもういっかい上映があった。バレエに興味があるひとは"Black Swan"なんかよか(ていうかあれバレエ映画なのかな)、こっちでしょう。

クロージング作品も見たいのだが、むりかな。

パリオペラ座の伝説的なエトワールでジーン・ケリーの映画にも出て彼と共演して、引退後はオペラ座バレエスクールの教師としてギエムなどなど多くのバレリーナを育ててきたClaude Bessyさんのこれまでのバレエ一代、をふりかえる。

リンカーンセンターのいつも座るあたりに座ってだれだれしてたら同じ列の左側に御本人がいたのでつい背筋を正してしまった。さらにびっくりしたことに同じ列の右反対側にはジーン・ケリー夫人がいることがわかったのでひっくりかえりそうになった。

フィルムは彼女がじぶんのおうちのタンスにストックしていたいろんなフィルムを監督(自身もバレエやってた)が年代順に起こしていったもの。

同じパリオペラ座バレエのSerge Lifarをして「黄金のシルエット」と言わしめたその舞いの数々を堪能できる。 しなやかな手の動きも足をひょんてあげたときの揺るぎなさもすごい。 ギエムの師、というのがようくわかる、完全にコントロールされたある種の完璧さ。

あくまでパリのオペラ座視点、ではあるが、20世紀のバレエ史を振り返るような内容にもなっていて、ジャズ、映画、アフリカン、様々なスタイルが交錯していったそれらの時代の語り手としても彼女の目は確かなのだった。

上映後に監督と本人を交えたトークとQ&Aがあった。
(下の写真。まんなかが本人、左側が監督)

いかにも先生、というかんじの素敵なおばさんでしたが、バランシンのスタイルについて聞かれたときの反応がとっても面白かった。(ぐふふふ、て)

このあとで30分くらいの中編上映があった。
Les Reflets de la danse (Reflections of the Dance) (1979)
パリオペラ座バレエの授業風景を追った記録映画、みたいなやつで、まだ14歳くらいのギエムとかが映っているの。 仏語のみ英語字幕なし(プリント配布)だったがおもしろかった。 
子供の足先をずらーっと並べているショットがあって、爪先だけもにょもにょ動いていてみみずみたいだった。

外に出たらまぁた雪が降っているのであきれたが、時間は限られているので次のライブにむかう。

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