1月6日、土曜日の夕方、Leicester SquareのOdeonで見ました。
邦題は『アクアマン/失われた王国』。もう小さいシアターの方に落ちて来てしまっているので早く見ないと、だった。
関係ないけど、赴任した時に少し嫌になるのが、日本でまだリリースされていないけど、本国ではもう上映を終えていて、結果的に見れなくなってしまうやつ。前のときはJim Jarmuschの”Paterson” (2016)でこれをやられてとっても悔しくて…
久々の英国のシネコン、日本みたいにうるさいマナーCM(マナーCMなのにいちばんマナー的によくない)はないのだが、ふつうのCM – 割とくどくてださくて、こてこてした関西みたいなの – がどさどさとかかって、あー久々だわ、になった。
なにがなんでも見なきゃ、でもなくて、DC Extended Universeの最後のだというし、監督はJames Wanだし、くらい。
前作の終わりで王になったArthur (Jason Momoa)はMera (Amber Heard)と結婚して息子もできて、じじばばも含めて家族で幸せに暮らしていたのだが、Black Manta (Yahya Abdul-Mateen II)はまだ前作の恨みを引き摺って科学者のStephen (Randall Park)と復讐の機会を狙っていたら、古代アトランティスを探し続けていたStephenがそれっぽいところで折れた黒い矛を見つけて、こいつで不思議な力を得ると、さらに掘っていったら海水温度があがって地球がやばくなって、ArthurはBlack Mantaをやっつけるべく砂漠の地下に囚われていたOrm (Patrick Wilson)を外に出して一緒に戦うことにするの。
アトランティスなんかの古代神話系と地球の環境危機と家族愛が絡まって、そこに独自の海産クリーチャー – 海の底にはあんなのがいたんだな、って - が次々わらわらと湧いてくるので、宇宙人とかミュータントどころではない漫画っぽいバカバカしさが全開になってて、その辺は賛否あるかも。 同じ監督の”Fast & Furious”のシリーズにしても、どっちにしても漫画じゃん、はあって、それならもっとバカに徹してくれてもよかったのでは、とか。
でも、舞台を地球の海、にしてしまうと限界、というかどうしても目の前の現実を見てしまうので、むずかしいよね。 Black Mantaがなんであんな脇目もふれずにAquaman憎しなのか、もう前作とか忘れちゃっているし、 あいつよか実際の海を汚しているしょうもない国(うち)とか企業とかじじいとか、そういう小悪党どもをやっつけないで、そういうのなしで、アトランティスもくそもないだろ、っていうのが今ではないのか、になってしまう。 そういう点では”Guardians of the Galaxy”はうまくやったよねー、って。
今回は兄弟愛、みたいのが中心に来たせいか、全体に大変オトコ臭くしょっぱくて、Nicole KidmanもAmber Heardもあんま活躍しなかったのは残念だったかも。嫁姑戦争なんかを期待したのにな。 あと、ミニラみたいな輪っかを吐くあのガキが最後になんかやってくれると思ったのにな。
あと、黒くてかてかしたあの虫がだめな人は注意した方がよいかも。
こっちに来て最初に買った(まだ買うな、家も決まってないのに)本は、SFのFrankel Galleryが2022年にやった展示 - ”Peter Hujar Curated by Elton John“のカタログ - 20%びき - と、Paul Bowlesのサイン本(古書)だった。円安なのでちょっとひどい値段なのだが、まずは記念に。
1.09.2024
[film] Aquaman and the Lost Kingdom (2023)
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