2023年はとにかく断トツで、最低・最悪の一年だった。あまりに酷くて頭から追い出したい忘れたいと思うようなことばかりだったからあっという間に過ぎた。そしてもちろん、何ひとつ過ぎたり終わったりはしていない。とにかく虐殺を止めてほしい - しかなかったし今現在もそうだし、というこの一年。お祝いなんて、総括なんてする資格ないわ。以上。
でもお片づけに関して言えば、今年のはいつもとちょいと違うんだぜ、まあ聞いておくんなー。(うそ)
飛行機が取れて、ビザが取れて、いろんな行ったり来たり検査の果てに健康診断をなんとかパスして、船荷&空荷をどうにかだして、通関の依頼をだして、転出届をだして、まだなんか出てきそうだが、あとは高飛びするだけ。
2021年の5月に英国から戻ってきて2年半くらい、年明け(もう離陸まで100時間切ってるわ)から再び英国に戻ることになりました。これまでのように会社勤めの駐在なので、自分がだめだったら、仕事がだめになったら、会社が潰れたら、さようなら、ってテムズの橋の袂とか河原とかに行ってしまう可能性はあるのだが、向こう数年くらいはあっちで暮らすことになる、と思う。
もういいかげんな歳なのでこの先の余生はオフィスの隅とか窓際でルーティーンのメールや書類を待つとか気の抜けた相談にのるとか、仕事は楽にてきとーに流して、空いた時間で映画見たり美術館行ったりする時間がとれたらうれしいな、くらいに思っていたところに割とガチでキナ臭い話がやってきたので、のった。(映画だとぜったいぼろぼろにされて後悔して息絶えるやつ)
海外に駐在でいくのは4回め、これまでNYが2回、Londonが1回だったので、今度のでちょうどよいバランスになる。けど、こういう準備は何回やっても慣れないし前とは違っていろいろ電子中心になっていてよくわかんないし、時間切れの見切りのままじたばた流してしまうばかりのここ数日間。
荷造りにあたっての最大の難関はやっぱり本で、(1)もともとの棚と床に積んであったやつ、(2)2021年に戻ってきたときの船荷から出して積み足されたやつ、(3)2021年の帰国以降に深く考えずに買って積み置かれていたやつ、に加えて(4) 2021年に戻ってきたときの船荷でまだ箱から出していなかったやつ・ら(!)が新たに発見され、これらを横並びにして持っていきたい本たちを選ばねばならない。
持っていく本の選定は、いつも基本は無人島に持っていくxx冊で、その時の気分的ななにかが足されたりするもんなのだが、「無人島の」って、自分がサバイブする前提で選んでいるよなーと思い、それなら今回は自分が彼の地でくたばるときに傍らにあってほしい本、を中心に選んでみた。ら、結局前回の英国滞在期の後半に古本屋で買いまくった本たちばかりになってしまい… 古本たちからしてみればなんだよ? かもしれないけどもう少し傍にいてくれたら嬉しいな、と。
こうして本たちを船荷Sサイズの箱3つに絞りこんだのは自分で自分を偉いと思った。床積みの山をそれぞれぐるぐる3~4回シャッフルして、必要かも、読みたいかも、と思っていたのはみんななんとか発見して収めることができた。残されたみんな、ごめんね。あとで怒って床とか抜かさないでね。
少し考えて、アナログとCDは持っていかないことにした。どうせ着いたらなんか買っちゃうだろうし、再生用オーディオも向こうで買うことになるだろうし、それにもよるのかも。あと1ヶ月あったら対応できたのだろうがー。
こうして2023年のお片付けは、荷物出しという別プロジェクトのもとなんとなく完了してしまった感があるのだが、中間領域のようなところに積んでしまった本たちとか、もうちょっとなんとかしよう。したい。
ここで既に何度も書いているように、自分はいまのこの国で見せられたり強いられたりしているあれこれ(列挙したら気持ち悪くなるのでしない)、そこに結果的に自身が加担してしまっているいろんなのも含めて本当に嫌で嫌いでだいっ嫌いで、嫌というよりはっきりダメだし低劣だと思うし、ダメなのはお前だ子供じゃないんだからなんとかしよう! って立ちあがるほどの若さも時間もなく、ずっと嫌嫌の半鬱のような状態でずるずるすり減っていくのは耐えられなかったところなので、気分だけだけど少しだけ救われた気分。 もちろん、いまの世界はどこだって野蛮で残虐で、英国だって碌なもんじゃないところはいくらでもあるし、よくなる保証なんてなにひとつない - それでも。
どこに住んで暮らすのかによってモノの見え方感じ方〜生きづらさみたいなのまで変わってしまう、って本来はあってよいことではないと思うのだが、残念ながら世界の今はそうなっていないし、むしろ嫌らしく個別に自閉しようとしているかに見える。そういうのをもたらして、見せているのはどこの何なのか、を考えながらー ができたらよいのに … なんとかがんばる。
これから2023ベストの選考に入ろう、なのだがこういう事情もあるので今年はかるーく。
みなさまよいお年をー
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