3.21.2018

[film] Now and Then (1992)

11日、日曜の晩、BFIの”Girlfriends”の特集で見ました。結局この日はいちんち、BFIでうだうだして3本みたことになる。外は寒いばかりなので別にいいの。 邦題は「Dearフレンズ」..

91年にインディアナの小さな町 - 彼女達のホームタウンに幼馴染の4人が集まってきて、なんでかというと12歳のときにこの4人になんかあったら集まろうねって誓ったからで、再会を喜んで、みんなそれぞれに成長していてかしましくて、語り手のSamantha (Demi Moore)  はSF作家に、Teeny (Melanie Griffith)は女優に、Roberta (Rosie O'Donnell)はお医者さんに、Chrissy (Rita Wilson)は妊婦さんになってて - 今回は彼女のために参集した - 4人がいつも一緒だった頃のことを思いだす。

そこから70年の頃に舞台は飛んで、Samantha (Gaby Hoffmann) 、Roberta (Christina Ricci) 、Chrissy (Ashleigh Aston Moore)、Teeny (Thora Birch) の4人はいつも自転車並べて走りつつ互いの家を行ったり来たりしながら昼も夜も一緒につるんでいて、夜中に抜け出して墓場で降霊術をやって墓石にあった”Dear Johnny”を呼んでみたら、1945年に12歳で亡くなった彼のことが気になって調べ始めたり(→怪談)、調べているうちに事故死したRobertaの母親の記事を見つけたり、気に食わない男子グループが水浴びしてる隙に彼らの服をかっさらったり、でもその中のひとりとバスケで仲良くなったり、母親の連れてきた恋人が気に食わなくて家を飛びだしたり、側溝に落ちたとこを浮浪者に助けて貰ったり、たぶん誰もがあーこれってあれだわ、て思い当たるような小さなエピソードが 積み重なって、その積み重ねが20年後に、というよりよりは、たんに91年の”Now”と20年前の”Then”を並べてみて、こんなんなった – おもしろいねえ、ていうだけなの。ありがちなcoming-of-ageの話でもないし同窓会的なReunionの話でもないし、その雑駁に並べてどうよ? みたいな手つきは90年代ぽいかんじかも、とか。

それって当たり前のように違ってしまったものもあれば変わらないものもあって、それぞれ彼女たち4人にしか見えないもの、我々に見えるもの見えないものなどもあるわけだが、こういうNowとThenを横並びで見渡せるような幅のぶっとい道路があるのはいいことだよねえ、て思った。風景が途切れて続かない土地では成り立たないお話しだよね。

それぞれの時代の4人のキャスティングもすばらしくて、Christina Ricci → Rosie O'Donnellはちょっとないのではないか..と最初は思ったけど、だんだんとこれありかも … になっていったり、他の91年の人達も、今からみると91年だねえ、ってかんじでなかなかたまんなかった。  ダイナーのウェイトレスで霊媒師のJaneane Garofaloとかベトナム帰りで薄汚れたBrendan Fraserとか、これらもいかにもいそうな臭気に溢れていたり。

過去の事件の真相を町の図書館で調べるとか、大雨の日に側溝に落ちるとか、昨年の”IT”と似たところもあって、これらってそのままホラーの方にひっくり返すこともできるのねえ、て思った。

音楽は微妙に懐かしいのがてんこ盛りで、最後の主題歌の声、誰だったかしら? と思ったらSusanna Hoffs さんだった。

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