21日曜の連休最終日、シネマヴェーラのミュージカル映画特集でみました。
Busby Berkeleyの世界をふたつ。 至福。
Gold Diggers of 1933 (1933)
これ、1933 と 1935 と 1937 があるのね。
大恐慌どまんなかのNY、一緒に暮らしている3人の踊り子たちがお金も食べものも役もないー て嘆いているとプロデューサーが現れて、すごくいい演し物があるんだけどお金がいる、ていう。そしたらアパートの隣で素敵なピアノを弾いている青年 Brad(Dick Powell) - 歌手のPolly(Ruby Keeler)と窓越しの恋におちかけ - が、僕がお金を出そう、てぽんて小切手切ってくれて、怪しいんじゃね?と思ったらこいつはまぢでボストンのほうのほんもんの富豪の御曹司で、すげえーて盛り上がるのだか、当然のように青年の父と弁護士が速攻で現れてそんないかがわしい道楽だの芸妓だのに血道を上げるのはまかりならんて言うのだが、既にBradしか見えなくなっているPollyはもちろん、同居人のCarol (Joan Blondell)とTrixie (Aline MacMahon)もあきれて激怒して、おらおっさん、デブハゲ、なめんなよ、ってふたりしてふたりにべったり寄ってたかってむしりとってみんな玉の輿、どんなもんだい! ていう痛快極まりないお話で、これにBusby Berkeleyのぎんぎんのレビューショーも加わるんだから文句なしなの。
ちょうどこのとき、NYのFilm Forumでは”IT GIRLS, Flappers, Jazz Babies & Vamps”ていう特集(見たいよねえこれ)をやってて、で、3/20にこの映画がかかってて、時差を考えるとほとんど同時に同じ映画がNYと渋谷の一番おきにいりのシアターでかかっていたって、ひとりじーんとしていたのだが、いいもん。ひとりだって。
Hollywood Hotel (1937)
『聖林ホテル』。
“Gold Diggers of 1933”に続けて見ました。前のは振付け監督だったけど、これはBusby Berkeleyの監督作で、Dick Powellふたたび。
Ronnie (Dick Powell)がセントルイスの空港からハリウッド万歳! って在籍していたバンド演奏(feat. Benny Goodman)で華々しく送り出されて、意気揚々をハリウッドに乗りこんだものの、現実は甘くなくて、代役みたいのばっかしで、代役同士で恋におちたりするものの盛り下がってどうしたもんか … のときにホテルでかつてのバンド仲間が演奏することになって、そのライブで水を得た魚のように歌いあげたRoonieにはオファーがいっぱいきて、めでたしめでたし、結果ハリウッド万歳! ショービジネスはやめられまへんな! になるの。
ほーんと楽しいんだよね。 それだけなんだけど、それのどこがわるいの? になるのがBusby Berkeleyなの。
4.10.2016
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