4.12.2016

[film] Batman v Superman: Dawn of Justice (2016)

ほんとうにねむい。だるい。

26日の土曜日の晩、六本木でみました。
既にいろんなところでネガティブなのも含めてあれこれ言われているようなので改めてになってしまうところもありましょうが。

ストーリーみたいのはいいよね。
SupermanもBatmanも悪いのをやっつけて治安をよくしてくれる正義の味方、ていう位置づけのヒーローだった。
でも、今度のは両方が対決することになっていて、しかもサブタイトルには"Dawn of Justice"とある。
両方が対決するのであれば、なんで対決しなきゃいけないのか、対決することになったのか、勝ち負けがあるとしたらそれはどういうクライテリアによって決められるもんなのか(ヒーローなのでどっちも死ねない)、そのけっか、どっちが勝ったのか負けたのか、そこで正義が立ちあがるのだとしたらそれはどういうもんで、これまであった正義と違うのか同じなのか、なにをもってどういう立場でそれは言えるのか、 などなどが、きちんと言えたり説明されたりしなければいかんと思うのだが、画面はなんか(Dawnだから)薄暗くていろんなことがそれぞれの人たちに見えないところで矢継ぎ早に起こって、爆発したりビルが崩れたりいろいろあって、更に悪夢、みたいのまで介入してきて、なんか気がついたら上になったり下になったり横に飛んだり飛ばされたりぼかぼか殴り合いしている、みたいな印象になってしまって、その理由が論理的にも倫理的にも最後まで明確になってこないので、たぶんみんな釈然としない、とか気持ちわるい、とか言っているのではないか。しら。

わかんないでもないけどさー、でも状況が状況だから「いまは説明している時間がない、そこをどけ!」ていうかんじなんだと思うよ、とか少し同情してみる。 いやいやこの宇宙人と蝙蝠人間の対決って物語の背骨じゃろう、ちゃんとつながってなきゃ機能しないでしょ、ていうのがあるのはわかる。他方で、人類における「正義」とか「責任」とか「友愛」とか、いまのこの世界でどんなふうにありえるのか。世界はもう一枚岩のプレートではできていないのだし、「正義の味方」や「ヒーロー」は反転する世界の反語としてしかありえない(→”Watchmen” )のだし。

だからもう、この延々ガキが陣地取りのケンカしているようにしか見えない混乱・錯綜ぶりはこういった状況、ていうか世界観(みたいなの)をそれなりに反映しようとがんばってみた結果として、しょうがないんだろうな、とか思って、だからそういう制約や膠着状態から一切フリーの、意味レスのところでどこからともなく突然現れるWonder Womanがかっこよくて爽快なのは当然のことなの。
あと、もうひとりかっこいいのは、なにか半分あきらめて機械の面倒しかみないAlfred (Jeremy Irons)ね。

で、このふたりがいたから、そーんなに悪いとは思わなかったけど。
むしろなんかエモ抜きで、諦めて突き放しているかんじが丁度よかったくらい。

あと、あのお化けみたいなのって、The Hobbitに出てたあいつだよね。
あと、収監されたLex Luthorは、一旦記憶を消されて”Agent Ultra”にされちゃうんだよね。

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