6日の金曜日、Howard Greenberg Galleryのあとは一旦荷物を置いて、6時丁度にAquagrillに入って生牡蠣25種類25個を流し込んで、7時過ぎに出てから最後のお買い物にとMcNally Jackson → Other Music → Generation Recordsと流れて(どこもあんま収穫なし)、8:30にFilm Forumにたどり着いた。
ここでは4日からCharles Laughton特集が始まっていて、その最初の演目が、”Jamaica Inn” (1939)。 Hitchcock英国時代最後の作品、原作はDaphne Du Maurier、ヒロインがMaureen O’Hara、なのでこれは見なきゃね、だったのだが寒さを緩和するために、ここに来たときの定番のOrange pekoeに蜂蜜いれたので暖まったらすんなり落ちてしまい、たまに目が開くとCharles Laughtonこわいー、とかMaureen O’Haraきれいねー、とかそういうのしか残っていない。
またこんどね。 今やってるJohn Boorman特集もいいなー。
他に、見たいと思っていたので見れなかったのは、IFCでやってた”The Duke of Burgundy” (2014) 。 夜11時すぎの一回しかやってないんだもの。
行き帰りの機内でみた映画。 行き→帰り、で見た順に。
This Is Where I Leave You (2014)
放送局に勤めるJason Batemanが昼間おうちに戻ったら妻が自分の上司とベッドでやってて、なんてこった、と頭抱えたとこで父が亡くなったと連絡を受け、葬儀のために実家に戻る。実家には、母(Jane Fonda)、兄(Corey Stoll) - 姉(Tina Fey) - 弟(Adam Driver)が揃って、ユダヤの教え(Shiva)に則って7日間ひとつ屋根の下で遺族が過ごすべし、ということになる。
でもこの一家にはそんなのに従うよいこは一人もいなくて、一緒に過ごせば過ごすほど過去のいろんな傷とか確執とか問題が露わになって大騒ぎの大喧嘩になるのだが、そこでいきなりJane Fondaが。
お葬式ホームコメディ、ではあるのだが、ひとりひとりの苦闘葛藤がきちんと描けていてしんみりよかった。
親たちの騒ぎからひとり離れ、自分でおまるを抱えて扉の外に出ていって用を足す男の子がなんかよいの。
しかし、Jane Fonda - Tina Fey が家族のなかにいるって、すごいよねえ。
The Expendables 3 (2014)
飛行機出張をよくするアメリカ人と「飛行機映画」ていう括りで映画の話しをすることがあって、それは映画館で見るほどのもんではない、機内で見ればじゅうぶんよね、ていう映画のことで、このExpendablesのシリーズはまさにそれなの。 1も2も見たのは機内だったし。
今回の悪役、Mel Gibsonがあんまし狂犬してなかったのが残念だった。
Harrison Fordはなんか中途半端だし。 Wesley Snipesは、いつ見てもこのひとが強いとは思えないの。運動神経わるそうだし。
Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day (2014)
ディズニーのホームコメディで、途中で寝ちゃったので行きで半分、帰りで半分みた。
Steve CarellとJennifer Garnerが夫婦で、4人子供(男-女-男-赤子)がいて、次男のAlexander (Ed Oxenbould)は12歳の誕生日の前日、悪いことがたて続けに起こったので、夜中に神様神様自分以外の家族みんなに悪いことが起こりますように、ってお祈りしたらその通り、失業中のパパの面接に、出版社のママの書店イベントに、長男のプロムに、長女の校内ミュージカルに、それぞれの重要イベントに惨事がてんこ盛りでやってきてAlexanderの誕生日どころではなくなっちゃうどたばた。
でもひどいことが起こったってへっちゃらさ僕らは家族なんだもの、ていうやつ。
Steve Carellとしては“Crazy, Stupid, Love.” (2011) とおなじくまじめな善きパパ役で、”Foxcatcher”(そろそろ見ねば)の予習としても効いたかも。
The Best of Me (2014)
これもあるいみ飛行機映画なのだが、それをひとにいうと、映画館に一緒に見にいってくれる相手のいない寂しいひと、と受け取られてしまう可能性があるので注意することよ。
どこかの沖合で石油かなんかを掘っているDawson (James Marsden)が爆発事故で遠くの海にふっとばされて、でも死ななかったのはなんかの思し召しかも、と思っていたところに弁護士から電話がきて、ある老人が亡くなったのでその遺言のことで来てくれ、と言われて、そこでAmanda (Michelle Monaghan)と再会する。 彼女と再会するのは20年ぶりで、ふたりの間には過去いろいろあったらしくてぎこちなくて、いったいなにがあったのか、と92年当時高校生のDawson (Luke Bracey)とAmanda (Liana Liberato)の物語を挟みつつ、いろんな巡り合わせを巡って合わせて新たにまわりだした愛の歯車はいったいどこに我々を連れていくのかー。
原作は土砂降りの中のキスとか水中でのハグとか身分違いの恋(女性はお嬢様で男性は野卑でもよいこ)とかが大好物のNicholas Sparksなので、あらあらそんなほうに、で飽きないのだけど、あの終り方はなかなかすげえとおもった。 あんなんでいいのか?
あと、92年版と現代版の俳優が違いすぎないか、と思いつつ、92年の子達があまりに92年してたのでなんか懐かしかった。 The Lemonheadsの頃…
Monica Z (2013)
邦題は「ストックホルムでワルツを」。 できれば映画館で見たかったのだがー。
実在したジャズシンガーMonica Zetterlund (Edda Magnason)の女の一代記。
歌好きのシングルマザーがアメリカに渡ってみたらElla Fitzgeraldに、あんた自分の歌を歌いなさいよ、って怒られて、母国に戻って母国語でジャズを歌うようになってだんだんスターにのしあがっていくのだが、その裏には恋も結婚も酒も煙草もいっぱいで大変だったの。 ていう流れは割とふつうで、でも音楽もファッションも、全体のプロダクションが見事で惚れ惚れとみてた。
しかしなんだね、ぼろぼろに堕ちていく主人公を影で支える奴って、ぜったいいるのね。
もうやっているのかもしれんが、ミュージカルにしてもいいよね。
映画周辺はこんなもんかしら--
2.22.2015
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