2.20.2015

[music] Faith No More / Le Butcherettes

18日のごご、これを見るために半休とった。 いろんな意味でまったくもお、だがしょうがない。
ライブまでの間の時間に"Annie"みた。 ほんとは「さらば、愛の言葉よ」(タイプすると恥ずかしいな)を見たかったのだが、あの気圧でああいうの見ると頭がしんでしまうのでやめて、軽くて楽しいのにした。

とっても楽しかったけど、"Tomorrow"がえんえんまわり続ける状態で一旦帰って着替えて新木場について、着いたら開場していたのだが、整理番号をひとつひとつ読みあげて人を入れていたのでうんざりして、でもとにかく中には入った。

Le Butcherettes

6:15から。 女の子ふたりとベース男のトリオ。

まずはベースが的確にリズムを刻んで、ドラムスはそのケツとか合間にケリとスティックを叩き込む系のやつで、このフォーマットって、ベースが緩いとただの素人バンドになってしまうのだが、そうはなっていないのはさすが(TAAS!)。

最初は大股開きのキーボードで、それからギター抱えて叫んだり仰け反ったりやかましいのがフロントのTeri Gender Benderさんで、Anthropologieふうのプリント柄ワンピで後ろ姿だけならZooey Deschanelさんみたいにキュートなのに、突然海老反りしたり顔を歪めて絶叫したりリーガンかキャリーかみたいに変容して、暴れっぷりがかっこいいの。
かといって、ごくありがちなビッチ系でも巫女系でもなくて、アンサンブルのまんなかに頭つっこんでふんばって体を揺らせ震わせ叫んでいる、そのバンド感もよいの。 

「むちょぐらしああーす!」の爽快さ、片手でキーボードむしりとるのもかっこよくて。

音はぜんぜんちがうけど、Le Tigreを思いだしたり。
あと、はやくScreaming Femalesを来日させろ。

しかし招聘元の解説文がおもしろすぎ。
『Le Butcherettesは シュールレアリストLuis Bunnelと大胆なロックアイコンのPJ Harveyを合わせたようなバンドで、 その強烈さとシンプルでお茶目なキャッチ―さで過激な主張を調和する。』 とのこと。

たった30分、もっと見たかったよう。


Antemasque
Mars Volta周辺というのは未だにわたしにとって謎の領域で、すごいねえ、とは思うもののスポーツのすごいのを見ているような印象しかもてないの。 マッシブでハイパーでサイケ、てくるとなんかお手上げで耳から泡が。
ほんと音は悪くないとおもうし、悪いのは自分だとおもうし、ごめんね、でもなんか。


Faith No More

Imperial Teenはだいすきだったし(The Breedersの前座でみた)、FantômasもFantômasMelvins Big BandもTomahawkもライブも含めて相当に聴いたものじゃったが、FNMはまともに聴いたことがなかったのはなんでだったのか。
まあ、理由はいろいろあったのだろうけど、当時わらわら出てきた西海岸の肉体系のに括られていたこともあって、一聴して子供っぽいとか思っちゃったのね、たぶん。

でも今回の結成20周年の写真とか、7inchの新譜とかがすごくよかったのでやはりこれは行かねば、と。

前日になにごとかあったらしく延々サウンドチェックしてた。 ステージ上には観葉植物が並んで全員白の衣装で、狙ったのはアジアンリゾートホテルの怪しげな従業員あたりか。

音もアンサンブルもすんごくよい。 じゅうぶんな技術をもった奏者が破綻なくどかどかとアグレッシブな楽曲を再現する、というところがもたらす快楽はNINのそれに近くて、それをヴォーカルの咆哮が真っ向から受けとめてこっちに汗涎と共にぶちまけてくる、というところもNINに近いかも。

もちろん、Trent ReznorとMike Pattonの共通項といったら「哺乳類」くらいのもんだしどうでもよいのだが、今回のMike Pattonの漲りっぷりときたら、なんだったのか。 いろんなバンド、プロジェクトでの実験くん、前衛くんの成果を肥やしに、それらを存分に食っては吐き出すその猛々しさ、強靭さがこの極めてまっとうかつ王道のアンサンブルを隅から隅まで強引に支配していて、要するにこれこそがFNMの音なのだねえ、というのをしみじみおもった。  
まあ、たんに「おおえどおんせんものがたり」が効いただけなのかもしれんが。

アンコールの巻上先生の登場は、ある程度予想はしていたので大喝采もせずにふむふむ、とか頷いてしまったが、ほんとはものすごく、泣きたくなるくらい嬉しかった、ということは強調しておきたい。  Mike Pattonにも巻上さんにもありがとう、て言いたい。

笑えるところはいっぱいあったけど、"Eat Poo Poo!"がいちばんおかしかった。
気持ちはわかるけど、あんたらいい歳してなに連呼してんだ。


土日のチケットが売り切れてしまったので当日券があるようだった今晩のに思いっきりずる抜けして走りこんだら売り切れていて、脱力感がはんぱない。 もう週末おわったかんじ。

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