1.14.2015

[film] Ninotchka (1939)

4日の午後、これもシネマヴェーラで一本だけ見ました。
年末年始にはルビッチ! ていうのが世界のあるところではあたりまえで、こないだの大晦日までの一週間、Film Forumでは”The Shop Around the Corner” (1940)(桃色の店)をやっていたし(あーみたい)、数年前の暮れにも”Cluny Brown” (1946) をやっていたし(これはいった)、自分も昨年の大晦日にはシネマヴェーラで“Die Austernprinzessin” (1919) (牡蠣の女王)を見ていて、今年は年始にこれ。

ローレン・バコールの翌日はガルボなのよ。 なんて豪華なお正月なのかしら。

ロシアの怪しげな3人組 - ブルジャノフ、イラノフ & コパルスキ(これって”To Be or Not to Be” (1942) の冒頭の「ルビンスキ - クビンスキ - ロミンスキ - ロザンスキ & ポズナンスキ」とおなじかんじよね)(あとどうでもよいただの偶然だけど、前日が”To Have and Have Not”なのよね)が、貴族から没収した宝石を売りにパリに現れて、その挙動を見たフランスのロシア貴族側はこれはやばいと思って、そうしたところにロシア側は3人の監督のためにがちがちの赤色堅物官僚兵器ニノチカを送りこんでくるの。

パリで迎え撃つレオンはニノチカ見た途端に電気が走って、でもニノチカは頽廃した西側文化なぞ、て表情ひとつ眉ひとつ動かさなくて、でも食堂でレオンが西側ジョークを連射して、最後に捨て身で椅子から転げ落ちてみたら、ついにニノチカは陥落するの。 このとき世界がひっくり返るの。

そうして恋の味を知ってしまったニノチカはへろへろぐにゃぐにゃになって、バカにしていた変てこな帽子も被ったりするようになるのだが、ロシアへの強制帰国命令が出て3人組と一緒に帰国しちゃって、果たして恋の大逆転はあるのか…  なの。 (もちろん、あるにきまってる)

こてこて王道のラブコメ、相当な少女漫画設定なのだが文句をいうやつはぶっとばしてやらあ、なの。 漫画でいうと青池保子の「エロイカより愛をこめて」あたりかも。 「エロイカ」よかずっとずっと昔にいた「ニノチカ」。


ここまででお正月休みは終ってしまって、結局なんもしてなくて、今年はあと350日もある。
最初に買った本はブランショの評伝でした。(デリダのよかちょっとだけ安い)
最初に買ったレコードはオンラインで、Office of Future Plansの7inchとJAWBOXの12inch x 2、店頭で買った最初のは、”Blue Valentine”のサントラ2枚組 - 当然盤色はブルー、でした。

Golden Globeでいちばん嬉しかったのは、”How to Train Your Dragon 2”の受賞だった。
だからおもしろいってゆったのに。

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