1.10.2015

[film] 眞心英雄 (1998)

30日の晩に六本木で見て、これが2014年の締めの1本となった。

『ヒーロー・ネバー・ダイ』、英語題も”A Hero Never Dies”。

90年代のジョニー・トー作品は見たことなかった気がしたし、香港ノワールていうのもあんまよくわかんなかったし。 高倉健も菅原文太もしんじゃった2014年はこれで、と。

ジャック(レオン・ライ)- クールな二枚目 - とチャウ(ラウ・チンワン)- ねちっこいがんばり屋さん - は対立する組織の凄腕の殺し屋で、凄腕すぎて互いに退かないもんだからどちらの組織も死人いっぱいで疲弊してて、互いのボス達も嫌気がさして占い師に先を見てもらったりしている。 で、ジャックとチャウは酒場で会うことにして、それぞれの銃の実力見せつけあって、それぞれの彼女たちも一緒になって朝まで飲んで、ふたりでワインのボトルをキープすることにする。

で、ジャックがタイの隠れ家に行ったところをチャウの組織が急襲して撃ち合いになり、ジャックは意識不明に、チャウは両足切断の車椅子になってしまう。 のだがそれぞれのボスは二人のことはトカゲの尻尾切りで協定結んで忘れる、それどころか掃除のために殺し屋を送ってきたりする。
ジャックの介護をしていた彼女は彼を守ろうとして全身大火傷をして、チャウの彼女は組織にがうがう吠えたてて殺されてしまうの。

チャウはたったひとり車椅子でリハビリを重ね、ゴミ捨て場から銃を見つけてきて復讐をしようとするのだがあと少しのとこで失敗してうぐぐぐ、となって、でもそこに復活したジャックがぎらん、て現れて二人で最後の、決死の殴り込みをかける。

笑っちゃうくらい凄すぎる技を互いに認めあった殺し屋のひねた友情とか、非情の二重塗り三段重ねとか、ワインとか歌(スキヤキ)へのどうでもいい拘りとか、定点観測とか、撃たれたらとっても痛そうなとことか、後のジョニー・トー作品にも見られる徴はいっぱいあって、だから最後もどうなるかはまるわかりのザ・犬死に、なのだが、これを「ヒーロー・ネバー・ダイ」てやってしまうところがたまんないのね。

でも、ものすごく不謹慎かもだけど、最後のとこのチャウって、”Weekend at Bernie’s” (1989)のバーニーだよね…  

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