8.31.2014

[film] Guardians of the Galaxy (2014)

25日のごご、ビバリーヒルズ(だと思う、たぶん)のモールで買い物をしていたらそこにシネコンがあって、あと5分くらいで始まりそうだったし、陽射しが強くて休みたかった(またかよ)ので吸いよせられるように中に入って、みた。 3D。
NINのライブに遅刻したのはこんなの見ていたからなのね。

あと少し我慢すれば日本でも見れることはわかっていたが、日本の宣伝の「アライグマが」とかいうのに少し頭にきていたので米国で見ることにした。 あれはぜったいアライグマじゃない。アライグマは凶暴だけど宇宙にいないし喋らないし火器を扱わない。 Hello Kittyがネコじゃないのと同じように、あれはアライグマじゃないんだってば。

88年の地球で最愛の母を失ったばかりのPeter Quill(Chris Pratt)が宇宙船にさらわれて26年後(つまりは2014年のいま)、宇宙盗賊みたいなことをしている彼がめっけた銀玉をめぐって、逃げて囚われて逃げてやられてやりかえしての攻防が銀河系ぜんぶに大騒動を巻き起こし、彼とその仲間がGuardians of the Galaxy、て呼ばれるようになるまで。

いやーおもしろいったら。しかもなんか泣けるし。

Mix tapeとFootloose (Kevin Bacon)と77年Star Warsへのオマージュの嵐。
それがこの微妙にどうでもいい宇宙やくざ追いかけっこ物語のなかでスパークしてパーフェクトに機能してしまう不思議、というか奇跡。

“A long time ago in a galaxy far, far away…”の物語を”far away”からなんとしても今の、自らの手元に引き寄せたかった、その強い意志が、まるでこれ自身がMix Tapeのようなこの映画を異様に燃えあがらせている。 手を握ってあげられなかった母へのお返しであるかのように、渾身の想いを込めて作られたMix tape。
(Mix tapeがどういうもので、それを作ることがどれだけ大切で重要な作業だったか、それがわかんないとこの世界に入りこむのは難しいかもしれない)

ママが作ったMix tapeの一曲目は”I’m Not in Love”だった。 これを一曲目に持ってきてしまうようなひとがどういう状態にあるのか、ようくわかる。 それだけで泣きそうになる。

監督のJames Gunnさんは、“Slither” (2006) ー “Super” (2010) ー “Movie 43” (2013)(アニメ猫とElizabeth Banksが喧嘩するやつ)ときてこれ。 なんかすごいねえ。

母やGrootとのエピソード、「銀河系」における善悪とは、とか分析のネタになりそうなあれこれもいっぱいあるけど、たんじゅんにわーわー楽しんでよい映画、だとおもった。
続編では「父」がでてくる気がする。

8月も終りなんだねえ...

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