いくらなんでもあっつすぎる。
3日の水曜日の夜、シネマヴェーラの「映画史上の名作9」から見ました。
今回のもいろいろ見たいのが散らばっているのだが、もうぜんぜん時間がさあ。
Judy Garlandは言うまでもなくいろんなよろずの神様を司る大權現とか大源流みたいなもんで、そんなJudyの初主演作(「オズの魔法使い」はこれの後だったのか)ということであれば、これは見ないわけにはいかないの。
14歳のJudyがPinkieで、同級生のBuzzとお友達で、このふたりがねえ、まるでMolly RingwaldとAnthony Michael Hallなんだよねえ。絵に描いたようなアメリカの女の子と男の子なの。
中学を卒業したPinkieは音楽の専門学校に行く予定だったのだが、パパが亡くなって以降、やりくりするママが寂しそうに夜泣いたりしているのが気になってて、更に家が貧乏(パパは保険に入っていなかった)なので町のいけすかない銀行家と愛のない再婚をしようとしているのが嫌で、法律家志望のBuzzに相談してママを誘拐しちゃえばいい(… いいのか?)、ということになって、決行するの。 ママは当然激怒… するよね。
でも旅先で生前のパパみたいな自由で楽天家の弁護士(でも保険入ってない)とか、大金持ちの保険屋(保険入ってる)とかと出会って、ああそれなのにママはあなた達姉弟の愛に生きてるのだから心配しなくていいの、て意思を曲げないので、あたし達なんかいなけりゃママは恋愛できるんだから、て保険屋のところに行ってあたし達をおじさんの養子にしてください! てびーびー泣いて訴えるの。
なんのひねりもなくよくできたホームコメディで、でもJudyの唄だけはしみじみ素敵で、みんなで車に乗って楽しく歌うとことか、家族であることの幸せが失われることへの病的なまでの恐れとか、少し後の"Meet Me in St. Louis" (1944)を思い起こさせたりもするのだが、あそこまでではないにしても、Judyがもたらす幸せのかんじってやっぱし独特なのかも、とおもった。
7.13.2013
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