17日の土曜日、シネマヴェーラの『昭和文豪愛欲大決戦2』から1本だけみました。
原作は、遠山雅之で、とうぜん読んだことなかったです。
由美(渥美マリ)のお母さんがバーで働きながら娘を洋裁学校にやってて、アパートにはろくでなしのヒモ( 玉川良一)が転がり込んでて、由美がヒモに犯されたことをきいたお母さんは逆上してヒモを刺し殺して刑務所に行っちゃうの。
ひとり残されたマリは母と同じバーで水商売を始めたら川津祐介が寄ってきてもっといいところで雇ってくれて、さらにそこの社長(西村晃)も囲ってくれて、そしたら社長はのぼせてお風呂でしんじゃって、彼の莫大な遺産を求めて親族がたかってきたので連中に対抗するために川津祐介との間でやりまくってひと晩で子供をつくって、そいで見事に相続するのだが、そこまで行ったとこで川津祐介とは縁切って、るるるー、って母のところに還っていくの …
笑っちゃうくらいものすごいコテコテの貧乏転落話であり、銭をめぐるのしあがり話であり、渥美マリはずっと濃いめのメイクで台詞棒読みだし、ダンスクラブでふたりが踊るダンスはなんかの求愛ダンスみたいなわけわかんないテンションだし、でも、これはそういう様式の積み重ねを通してはじめてくらげみたいに浮かびあがってくる世界のなんかなのではないか、とそういうふうに思うことにする、とか。
それにしてもなんで「でんきくらげ」なの? と思ったら、渥美マリ主演「軟体動物シリーズ」ていうのがあったのね。
1.いそぎんちゃく (1969)
2.続・いそぎんちゃく (1970)
3.でんきくらげ (1970)
4.夜のいそぎんちゃく (1970)
5.でんきくらげ・可愛い悪魔 (1970)
6.しびれくらげ (1970)
ぐにゃぐにゃ、たまにびりびり、ってことなのね。 ふうん。
11.26.2012
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