11日の日曜日、渋谷で見ました。シアターNの最終興行、『カリフォルニア・ドールズ』。
自分の前日からの流れでいうと、姫 → 姉さん → ドールズ、であってだんだん強くなって手がつけられなくなって、全面降伏、と。
すんばらしー! さいこー!! 絶対見るべし!!!
こういうのはTwitterで一行呟いてそいで終わり、でぜんぜん構わないの。 まったく異議なし。
IrisとMollyの女子プロレスタッグチーム"The California Dolls"と彼女たちのマネージャーHarry (Peter Falk)の全米ドサ回りの旅と、一等賞の座を賭けたリノでのタイトルマッチを描く。
誰が見たってこてこて、汗にまみれたスポ根ものであり、ビンタにまみれたライバル/師弟ものであり、どろんどろんのショービズであり、ぜんぜん綺麗事ばかりではない、ゴミにまみれたこの世のお話で、それでも、それなのに大量のアドレナリンと涙と鼻汁を頭部に呼びこんで、終わった後にはなーんにも残さない。
そこにある快楽は魔法とか奇跡とかによるものではなくて、体育会系の地道でまっとうな練習の成果でもなくて、勝つんだ有名になるんだ一攫千金だばかやろー、ってさえない3匹がうらうら思いこんであれこれ仕込んだおかげ、っていうだけなの。 それがはまって当たったときのざまあみろー、のぞわぞわが最後のフォールでばん、ばん、ばん、てくるの。
これはカリフォルニア・ドールズ - すごい美人さんでもない白人の女子ふたりとぷーんと臭ってきそうなイタリア系マネージャー - がいたから成立した話で、これは男子タッグだったり、或いはライバルのToledo Tigersのふたりでも成立しなくて、たぶん、ロックバンドの映画を作るケースにもあてはまるなんかの方程式みたいのがあるんだとおもう。 で、そういうのを考えたり分析したりするのは野暮、ていうもんなの。
DVD化される見込みないから劇場へ急げ、は宣伝文句としてはいいけど、これはDVDになんなくていい。映画館の闇のなかで輝く彼女たちの戦いとおなじ、一晩かぎりのライブとおなじで、そこでしか見れないもので、でも、だから絶対見とかないとバカな、そういうやつでいいの。
11.19.2012
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