8.16.2021

[film] The Suicide Squad (2021)

8月13日、金曜日の夕方、TOHOシネマズの日比谷で見ました。2Dで。

低気圧でげろげろだったが、週末にかけて更に酷くなるというので諦めて出る - ほんとひどすぎ。
そこまでして見たいやつだったのかというと微妙なのだが、とにかく日々あだくることばっかしなので派手にどんぱちするのが見たかったの。

RatingはUSではRで、UKではなんでこれがR15なのか?って話題になっていた。15ではないよね、って思った。

2016年のDavid Ayerによる”Suicide Squad”と、一部被って出てくる人たちはいるけど、まったく別モノとして見ることができるし(というかほぼ憶えてないし)関連について考える必要はない。出来はこっちの方が断然おもしろいかも。

前作でも組織を統括していたAmanda Waller (Viola Davis)が刑務所とかから怪しい連中をリクルートして、ミッションに従って成功すれば減刑、でも指示に叛いたり離脱したりしたら頭ばくはつ(後頭部に爆弾しこんでリモートで)、って取引して、Savant (Michael Rooker)とかColonel Rick Flag (Joel Kinnaman)とかHarley Quinn (Margot Robbie)とか、他にイタチ男(あれ♂よね?)とか変なの満載の小隊が飛行機で南米の小島に向かって飛んでって上陸する。のだが、イタチは泳げなくて溺死して、他の連中も待ち伏せされていた軍隊にやられて能力もくそもなくほぼ全滅する。

その頃、同じ島の別の浜に別の部隊が上陸して、この部隊の紹介 - リーダーのBloodsport (Idris Elba)とか銀の便器の蓋を被ったPeacemaker (John Cena)とか、ネズミを操ることができるRatcatcher 2 (Daniela Melchior)とか、水玉を操ることができるPolka-Dot Man (David Dastmalchian)とか、なんでも食べちゃうKing Shark (Sylvester Stallone)とか – がいて、任務は島の独裁政権がナチス時代に造って、アメリカが宇宙開発時代に持ち帰った機密Starroを隠している施設をぶっ壊すことで、部隊はそこに行く前に反政府軍と合流したり、最初の突入から生き残ったRick FlagとHarley Quinnも加わって、全体としては現地情勢や政権の後継者云々も含めてわけわかんなくなっていくし、ミッションの正当性とか悪とかはどうでもよいものになっていくかんじがする – そして誰もそこは期待していないの。

ここから先はKill! Kill! で敵味方ぐだぐだの何か見たら動いたらKill!の殺戮合戦が繰り広げられていって、最後にヒトデ星人Starroがでーんと登場して全体をぐじゃぐじゃにする。

これの明るい版 - “Guardians of the Galaxy” (2014) にあったような、各キャラクターがこういう事情で戦って故に生き残る/ガーディアンになる、という視点は見事になくて、各人の事情はどうあれ最後は死んで終わり - だからSuicide Squad - という荒んだ冷たさというか、投げやりな世界観に貫かれている。誰がどんな死に方をしようが誰もおまえの名前も顔も覚えていないし能力なんてどうでもいいし。Starroが吐く小さいヒトデに顔を覆われて誰が誰かも分からずに死んでいくのに象徴されている - そんなもんだろ、って。

そういう状態であるからこそ、Harley Quinnは神がかりとしかいいようがないかっこよさだし、Ratcatcher2と父のRatcatcher (Taika Waititi)の話しはなんかよいし、Polka-Dot Manはわけわかんないし、サメ男はたまんない - こんなんでいいのか? と思いつつも。 いや、ほんとはうざい軍隊男共の筋肉使った取っ組みあいは全部なくして、この3人と1匹(頭?)の動物たちだけで突撃して欲しかったくらい。

あと、終わりの方のヒトデ星人との闘いのとこは怪獣映画好きとしてはサイズ的にも構図的にもなかなかたまんないものがあった。時系列通りに再構成したら立派なSF怪獣映画にもなる気がした。

で、これでJames Gunnばんざい! おかえり! になるかというと、まだ信じきれていない。保留。

あと、Johnny Cashから始まる音楽は相変わらずセンスばつぐん。

結局、イタチ男の必殺技はなんだったのか?



先週ロンドンのRoyal Festival Hallで行われていたTubular Bellsの50th anniversary live(Mike Oldfield本人は出ない)だが、Southbank Centreがその初演ライブ (1973)のときのプログラムをUpしてて、そのメンツに驚愕した。 Henry Cow 〜 Gong周辺にKevin AyersにMick Taylorに..  予定していたSteve WinwoodとRobert Wyatt(例の大怪我で)は出れない、とか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。