11.13.2018

[film] The Nutcracker and the Four Realms (2018)

2日の金曜日の晩、CurzonのVictoriaで見ました。いろいろあってへとへとだったのでなんも考えずに見れるのがよくて、Disneyだけど監督はなぜかLasse Hallström(とJoe Johnston)だし、どんなもんかしら? くらい。 日本でももうじきやるよね。

原作はバレエのくるみ割り人形、というよりE. T. A. Hoffmannのくるみ割りの方、というので楽しみにしていったのだが、はて、あーんな筋だったかしらん?

ヴィクトリア朝時代のロンドン、母を亡くしてしょんぼりしているStahlbaum家の姉弟のところにもクリスマスは来て、Clara (Mackenzie Foy) への贈り物は鍵のかかったタマゴみたいので、でも鍵はついてないので、ちっ、てなって、今度はDrosselmeyer (Morgan Freeman)氏のパーティに行ってそのタマゴを見せるとふふーんとか言われて、今度はそこの家のプレゼントを貰うときに、張り巡らされた糸を手繰っていくとなぜか雪山のなかに出てしまい、いい加減にしろよ、てなったら鍵があったので手を伸ばしたらネズミがそれを咥えていっちゃって追いかけていくとCaptain Philip Hoffman (Jayden Fowora-Knight)と会って、彼を案内役にして進んでいくとでっかいネズミのおばけとか張りぼてのロボットみたいのが現れ、妖精のSugar Plum (Keira Knightley)のところまで行くと、ここはあなたのママが作った世界なのよ、とか言われて、でもママは死んじゃったんだよ、というとええーって悲しまれて、そうすると突然無政府状態になって鉛の兵隊が束になって襲ってきて、Mother Ginger (Helen Mirren) はおっかないし、Claraどうする? になるの。

かんじとしては節操なく場当たり的に進行して余りにご都合よく収束してしまう「不思議の国のアリス」とかジブリ系(てきとー)のなんかで、これがクリスマスじゃなかったらぜってえ許さねえからなてめー、くらいのかんじ。

本来であれば怪しげな魑魅魍魎が跋扈して戦争状態にある4つの王国(「指輪物語」?)を理系の知恵と技術をもったClaraがなんとか丸く治めて、ママあたしがんばったのえらい? になるはずだった、のかなあ。

そもそも4つの王国がなんなのかよくわかんなかったし、それになんでママは家族に内緒であんな世界をこしらえて、そこでなにをしようとしていたのかよくわかんないし、Drosselmeyer氏はなんで解ったふりしてニタニタしているのか不気味だし、なんでまた思わせぶりにフクロウを飛ばすの、とかいっぱい出てきて、そうかこの混沌こそがヴィクトリア朝時代のロンドンなのね、でいいの? ドイツロマン派の夢を土足で踏みにじるヴィクトリア朝の野蛮、ていうこと?

Keira Knightleyは楽しそうに狂いまくってはしゃぎまくっていてよいけど、もうちょっとSugar Plumなかんじになっててもよかったし、Helen Mirrenは生姜婆あ、みたいにもっと脳につんとくるかんじがあってもよかったかも。

主役のMackenzie Foyってどっかで見た気が、と思ったら、あの(”The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 2”(2014)の)Renesmeeか! パパがRobert Pattinsonで、ママがKristen Stewartなら最強(の吸血鬼)に決まってるよね。
そうか、だからヴィクトリア朝なのか(←ひとりで納得してる)。

あと、ABTのMisty Copelandさんがくるくる踊ってくれるシーンもあるので、バレエの「くるみ割り」を見た気分にちょっとだけ浸れてお得、ていうのもあるよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。