8月28日、日曜日の晩、六本木でみました。
“The Legend of Tarzan”は、動物が集団で悪い奴らをやっつけるお話しだった。 “The Jungle Book”はいろんな動物が寄って集って人間の子を育てる映画だった。 これはいろんな動物たちがマンハッタンを埋め尽くして喧嘩するお話し。
みんなそんな沢山の動物たちになにをさせたいのか。なにをしてもらいたいのか。
冒頭にミニオンの短編。 通販の商品がほしくなったのでアルバイトでお金を稼ぐことにしたミニオンたちの大騒ぎで、おもしろくなくはないんだけど、ミニオンがだんだんみんなに愛される愛玩動物みたいになっていくのがなんかなー。得体の知れない不機嫌で不愉快な害獣、みたいになってほしかったのになー。
はじめにマンハッタンのアパートに暮らすいろんなペットが紹介されて、彼らは人間とは別の世界(彼らが家を出ていった後の世界)でネットワークや近所付き合いを持っていて、そういうなか、女の子Katie (Ellie Kemper)に飼われているイヌのMax (Louis C.K.)は彼女べったりで幸せだったのだが別のでっかい茶犬のDukeが連れてこられて同居になって、あったまきたり喧嘩したりしながら散歩屋と外に出たらだまされて市のペット清掃係に捕まってどうしよう、ておろおろしてたらウサギのSnowball率いるレジスタンス軍が現れて助けてくれて、いちおう彼らの仲間になるのだが、やがて自分らを捨てた人間ぶっころしたるの組織 vs. ニンゲンたち、Maxを救おうとするご近所ペット連中との三つ巴になっていくの。
動物同士の争いは”X-MEN”のCharlesとMagnetoの戦いとおなじ構図なんだけどな。ややこしい世の中よね。
あるいは、”Fehér isten” (2014) - 『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』のおっかなくない版、というか。
Jungle Bookとおなじようにいろんな動物たちはニンゲンと同じような動きをしてエモを持ってて、ずうずうしかったり気弱だったり凶暴だったり邪悪だったりするわけだが、これらの動物たちは元々ヒトに飼われていて飼い主のことをじっと見ていたわけだから、そうなっちゃったのはしょうがないんだろうな、ていうのと、特にNYにはいろんなひとも変態もいっぱいだからなー、とか、あの街は裏ジャングルなのよね、ていうのとか、まあいろいろで、でも、だからこそ最後には(ひとと同じように)"Home"にむかう、ていうのはあるのかしら。 みえみえでくさいけどねー。でも相手が犬猫で、マンハッタンだと許せてしまうのなー。
続編には“Shrek”の長靴猫とGarfield(もちろんBill Murray)を出してほしい。
音楽は素敵で、Beastiesの“No Sleep Till Brooklyn”とか、Bill Withersの“Lovely Day”とかなかなか泣かせるの。 あと、System of a Downがすきなプードルとか。
ペットがジャックして暴走するバスの路線が”P15”だって。 M15はよく乗ったんだけど。
Katieのアパートはダウンタウンのほうにあるみたいだけど、あれだけ眺めがよいとこってないわよね。 アニメなんだよね、もちろん。
9.09.2016
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