18日、日曜日の夕方、新宿でみました。
ディズニーだけど、ロアルド・ダールだし、スピルバーグだし、子供向けのかんじはぜんぜんしない。
子供向けだとしてもぜんぜんよいけどさ。
昨年亡くなったMelissa Mathison - ”E.T. the Extra-Terrestrial”を書いた女性 - に捧げられている。
児童養護施設に暮らす不眠症のソフィー(Ruby Barnhill)& 猫がある真夜中、いつものように眠れないまま窓辺にいったら路地の奥から突然でっかい巨人が現れてさらわれてしまう。
この夢の中のように流れていく導入が本当にすばらしい。髪の毛が半分逆立ったソフィーもかわいすぎる。
巨人(Mark Rylance)はソフィーをぶら下げて谷を渡り山を越えて彼のおうちに連れていって、そこは巨人の国で、彼はBFG - Big Friendly Giantていうのだが、そこには彼よりも遥かにでっかい9人のUgly Evil Giantsみたいな連中 - Bill Hader含む - もいて、BFGは彼らにいじめられていたぶられていて、ソフィーは見つかったら食べられちゃうので慌てて隠したり守ったりしてあげないとやばい。
BFGの仕事はいろんな夢を捕まえて瓶に蓄え、そのなかのよい夢を寝ている子供たちにそっと吹きこんであげたりすることでとっても素敵なのだが、ソフィーを食べたがる9人の野蛮な巨人たちがちょっかい出してあまりにうざいので、女王陛下に直訴して退治してもらおう、ってふたりで宮殿に出かけていって、まずは女王さまに悪い巨人たちの悪夢を吹きこんでやるの。 女王さまびっくりして飛び起きる。
ロンドンの下町と巨人の国を舞台にした前半はファンタジーとしてどきどき楽しくて、後半の宮殿でのやりとりから軍出動に至る巨人退治はいきなりリアルになって、これはこれで楽しいの。 巨人のでっかさとか人間にとって未知なるBFGが宮殿に巻き起こすパニック - よりによって女王さまの目の前で - がなるほどすげえー、って納得ずくのスケールで描かれて、ずっと上を見上げてばっかりになる。
BFGに吊り下げられて巨人の国にいったソフィーがいろんな冒険の果てに巨人をヘリで吊り下げてしまう、その痛快さ。 もういっこ痛快なのはちっちゃな孤児のソフィーと女王さまの女の子組が醜い9人の男野郎共をやっつけてしまうことなの。
あと、猫もコーギーもかわいい。
おばけきゅうりと飲むとおならが止まらなくなる緑の飲み物、業界得意のコラボでどっか出せばいいのに。
撮影はいつものJanusz Kaminskiで、なんか違うかも、と思ったらはじめてデジタルで撮ったと。
音楽もいつものJohn Williamsで、いつものように素晴らしかったけど、あんまり無理しないでね。
9.24.2016
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