9.07.2016

[film] The Legend of Tarzan (2016)

ううう。
少し戻って8月9日、火曜日の晩に日本橋で見ました。

19世紀末のベルリン会議のけっか、ベルギー王室がコンゴの植民地支配を進めようとしていて、そのなかで英国貴族のJohn Clayton = Tarzan (Alexander Skarsgård) に助けを求めてきて、現地で動物たちと一緒に育った彼は妻のJane (Margot Robbie)と共に喜んで赴くのだが、それは現地で悪巧みを進めているLeon Rom (Christoph Waltz)の罠で、アメリカ大使のGeorge Washington Williams (Samuel L. Jackson) - すげえ名前 - と一緒にいろんな危機とか苦難を乗り越えていって、でもやがてぶちきれて半裸のジャングルの王となって逆襲していくの。

その過程で彼の生い立ちや現地民との関わりとか動物 - 特に育てのママゴリラとの関わりとか、Janeとの出会いとか過去と現在をいったりきたりしながら語られる。 いろいろあったけど、今はこんなに元気だしこの土地を愛しているし、そこらのよそ者には負けないからなめんなよ、と。

地位もお金もある紳士で貴族さんで妻も美人だし、でも一枚二枚と脱がせてみれば動物の言葉だって話せるむきむきの野生児で虫でも糞でも食べそうで、ていうギャップが、悪い奴との闘いのなかで明らかになっていく、ていうところがひとつの見どころで、でも結局は原野一面を埋めつくして悪いのも善いのもなぎ倒して突進していく動物たちには敵わない。 野郎どもやっちまえー! ばおおおー!!

ポスト・ポストコロニアル(くらい?)まで来ている今のこの時代、植民地の宗主国同士の馴れ合いとしか思えないような諍いをしゃあしゃあと描いていることのしょうもない臭さについては批判されてしかるべきだと思うが、原題で”The Legend of …”としているので許してあげてもよいかも、とか(邦題の”REBORN”、はまったく洒落になってないわ)。 でも伝説いうのだったらやっぱし動物共の大行進だよね。

Samuel L. JacksonとChristoph Waltzがタランティーノ作品の代理戦争みたいに血まみれ糞まみれになって戦ってくれると思ったのだが、そういうのでもなかった。 Margot RobbieのJaneももうちょっと暴れてくれると思ったんだけどなー。 Tarzanひとり楽しそうに走ったり飛んだりしてるの。

Tarzanには低気圧頭痛も目まいも関係ないんだろうなー。 いいなー。

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