シカゴに着いてお仕事も始まってもう終って部屋に戻ってきて、これから映画に出ていってもよいのだが、まだ初日だし微妙に疲れたりしているのでおとなしくなんか書くことにする。 仕事しろ仕事。
着いた日、3日の日曜日の晩、8時くらいに地下鉄で少し行ったとこにあるショッピングモール内のシネコンでみました。 昼間は天気よかったのに晩はざーざー雨になった。
3Dのは時間が合わなかったのと、どうせもう一回見るだろうから、と2Dにした。
座席が予約のだった。 アメリカでは初めてだった気がして、すこしだけショックだった。
SWの予告が流れる。 もうなん十回も見ているのに大画面だと鳥肌がたってしょうもない。
ストーリーをこまこま書くのはやめるが、うーむなかなかなんというか。
前作の最後で醜い宇宙人が「ぐふふ」とか言っていた気がするのだが、今回のは宇宙からの襲来ものではなくて、流れとしては"Captain America: The Winter Soldier”の後、HYDRAの残党がまだいて、そいつらと戦っているのだが、HYDRAが大戦前に目指した理想とAvengersが火消し的に実現しようとしている世界の平和との間の溝が改めて露わにされる。 “The Winter Soldier”のなかで示された米国政府が要注意人物をあらかじめぜんぶ抹殺しちゃえば世界は安定するじゃん、という理屈と、宇宙も含めた危険なフリークスの集合体であるAvengersの行動原理って、そんなに違わないんじゃないか、と。 で、実際に冒頭のHYDRAの残党との戦いでは、Iron Man軍団に対する民衆からの敵意がはっきりと示される。
奪還した魔法の青い石、そいつをTony StarkとBruce Bannerが解析していくなかで人工知能Jarvisが食われてものすごく邪悪なUltronが生まれて、Avengersはそいつと戦うはめになるのだが、いろいろ考えさせられるの。
AIが導きだすところ or 拠ってたつところの善とか正義とかって、これだけ多様性が尊重される今の世の中で、誰にとってのどういうものなのか、とか、そういうこと言い出しても正解なんてないし混乱するに決まっているから、じゃあとりあえずひとの基本に戻って田舎生活、とかいうとそれって安易にお国ばんざい、みたいなとこに落ちがちだよね。 それって正にいま、厳然たるアメリカの「指導力」に呼応して世界中で起こっている右傾化の波に直結していて、Tony Starkがいくら冗談いって茶化しても、あんま笑えない。
アクションとか仕掛けはめちゃくちゃ派手で無敵で(3Dで見たら目が疲れてしぬ)、でもすげえー! にならないのはそういうことなのだと思うが、でもたぶん、観客の大多数はそんな難しいことを考えたくないに決まっていて、そのへんどうなんだろうねー。
"The Dark Knight”シリーズの、Christopher Nolanの苦悩、というのがあんま好きではなくて、あそこで示された面倒くささとは別のやつがあって、でもこっちのはちゃんと考える価値がないとは言わない。 といおう。
ばっかみたい、なとこもいっぱいあるので、そういうところだけ見て笑っていたいのに… というのはよくわかる。
Elizabeth Olsenさんがすばらしくよい。 彼女ならではの。
Mark Ruffaloのどこがそんなによいのか。Keira Knightleyに続いてScarlett Johanssonまで..
日本の宣伝コピー「愛を知る全人類に捧ぐ」はとんでもない勘違い。(これがいまの日本なのよね)
7月の公開時期も含めてShame on you ! だわ。
次のにはアライグマと枯木野郎を出してあげてね。
5.05.2015
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