14日の日曜日、チューリヒ美術館展のあと、六本木でみました。『ホビット 決戦のゆくえ』
3DのHFR(ハイ・フレーム・レート)ていうデジタルの仕様で、通常のが毎秒24フレームであるのに対してこれは毎秒48フレームであるという。 料金は100円高くなるの。
その効果は、あんましよくわかんなかったかも。やたら鮮明でスムーズで少しだけ疲れなかった気がした程度で、デジタル3Dで、ああいうバトル中心のものになると、どうしてもゲームみたいな仮想現実(既視)感がついてまわってしまうのは(こちらの頭んなかが原因かもだけど)しょうがないことなのか。
3部作の完結編で、1作目は見てなくて(こないだの出張のときTVでやっていたのを少しだけ見た)、2作目は見て、でも内容はもうほぼ忘れちゃったし。 復習のためにやってくれたってよいのに、前夜祭のようなオールナイトで1回やってくれた程度だったみたい。
前作のラストで目覚めちゃった極悪竜のSmaugがヒト族の町を襲ってそれをヒト族のバルドが最後の黒い矢を放って射止める、ここまでが導入で、竜の抑止力がなくなっちゃったものだから、その財宝めがけてそれは俺らのだからとりもろせ、っていろんな軍勢力が押し寄せてくるの。
それが原題の”The Battle of the Five Armies”で、5つの軍ていうのは、ドワーフと人間とエルフとどざえもんみたいな風体の邪悪なのがふたつ、の5つ、でよいのか。
その前に閉じ込められていたガンダルフが救出されたり、竜宮に残る邪念にやられて財宝に眩んじゃったドワーフの王子トーリンが面倒なことになっているうち、悪玉たちが闇の穴から大量に湧いてでて善玉軍は絶対絶命になるのだが、王子が漫画みたいに劇的に復活してじゃーん、てなるの。
戦闘シーンは地表をどかどか走って正面衝突が基本で、そのぶっとい迫力はなかなかで、それにちょっと飽きてくると空軍が加わってわーわー、てなって、クライマックスは岩山のてっぺんの氷の表と裏で、そんな動から静への移行もコントラストも悪くなくて、いろいろ考えたんだろうなあ。
でもそれぞれの軍のキャラクターとか戦いっぷりとかよりたまんなかったのは、ものすごくでっかい角のヘラジカとか鎧つけた巨豚とか兎の6羽だて兎車とか、そういう連中だったの。ぜんぶくすぐったいところを正面から突いてきて、あれにはやられた。 大ミミズも見たかったのに。
ダイバーシティ方面でいうとキーリとタウリエルの恋はかなえてあげたかったねえ。
しかしなんといっても、ヒトでいちばんすごかったのは怒りで顔面蒼白になったケイト・ブランシェットだった。 彼女と比べたらどさえもんなんて、“Blue Jasmine”なんて、数光年彼方にふっとばすようなおっかなさだった。
12.25.2014
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