6.28.2014

[film] Pompeii (2014)

21日の晩、ファスビンダー2本見たあと、日本橋で見ました。 2Dで。

そのまま“Whity”見てもよかったのだが、ファスビンダー、はまりこむのはなんか怖くて、ちょっと軽めのが見たくて、しかもこれ終っちゃいそうだったし。 あと、3ヶ月くらい前にマルカム・ラウリー「火山の下」読みおえた(内容はぜんぜん関係ないよ)とこだったのと、こないだ読み終えたコニー・ウィリスの「航路」の大惨事マニア - メイジーの影響とか。

ぜんぜんわるくなかったです。 “Noah”よか楽しかったかも。

とうのむかしに本当にあったこと(だよね?)で、火山がどーん、でみんなしんじゃった…  いじょう。

噴火の迫力とか災禍の悲惨を生々しく描くのでも、なんとか生きのびたり逃げようとがんばる人々の奮闘ドラマでもないの。 ポンペイに連れてこられたケルトの奴隷マイロの親の仇討ちとか、奴隷同士の喧嘩トーナメントとか、戦いに勝って自由をとか、奴隷マイロと姫カッシアの適わぬ恋とか、ローマ帝国本体と地方の力関係とか、その犠牲で姫差し入れとか、そんな善いの悪いの陰謀の復讐の入り乱れて大変だぞどうなっちゃうんだろ、が最高潮になったとこでどっかーん、がくるの。そのタイミングがあまりに絶妙なので火山すごいぞ、神様かあんたは、て思うの。 でも神様なら全部ちゃらにしないよね。きっと。

こんなふうに時代劇の王道パターンと災害パニックの組み合わせってなかなかよいかも。
しかし、岩は降ってくるわ火は飛んでくるわ地面は崩れるわ津波はくるわ人は押し合いへしあいだわ、もうどうしようもない。 100%完璧な天罰(そう思いたければ)。

ローマの悪代官がKiefer Sutherlandで、ポンペイの良代官がJared Harrisで、その娘が”Sucker Punch” (2011)とかSleeping Beauty (2011)のEmily Browningで、配役もぜんぜん悪くない。 マイロ役のKit Haringtonだけ、もうちょっと強そうに見えるやつにしてもよかったかもだけど。

ラストのふたりだけのとこはいかった。「いいか、俺だけを見ろ」ぎゅうう。 ... じゅう。

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