もう11月になってしまったよう。 どうするんだよう。
書けるやつからぱらぱら書いていきます。
31日の木曜日の晩、爆音収穫祭で見ました。
6月の本爆音は出張だのなんだのでぜんぜん行けなくて、ほんと久々のバウスと爆音。
ロンドンで昨年の5月に見て以来。 あのときはロンドン到着直後で頭のなかがぼうぼうの嵐だった。
ボーイスカウトからはみ出した男の子とゴスの女の子が出会って恋に落ちるお話。
Summer's Endという場所、夏の終りに、夏の終りの大嵐がやってくるお話。
双眼鏡で遠くのものをなんでも近くで捉えようとする女の子と、近くのものからできるだけ遠くに遠ざかろうとする男の子のお話。月の満ち欠け、潮の満ち引き。 彼女の家のなかの様子も彼らが移動する島の距離も、すべての縮尺が狂っていて、響いてくる音楽のレンジもめちゃくちゃで、それらをひっくり返して錯乱に導く恋が、さらにそれを追っかけて台風と鉄砲水がやってくる。
60年代の中頃、アメリカの北のほうの入り江、かつて先住民が切り開いたパスを抜けて、すべてが捩れて孤絶した土地で暮らすボーイスカウト(集団)とか家族とかひとりの男(Bruce Bruce Willis)とか。
男の子はボーイスカウトのサバイバル道具一式を、女の子は双眼鏡と6冊の本とアナログと携帯アナログプレイヤーと子猫を持参して、駆け落ちする。
ロマンチックなガキ同士の恋のおとぎ話ではない。 男の子は里親にも捨てられ、女の子の母は浮気している。 わんわんは矢で殺されちゃうし、ハサミによる殺傷沙汰もあるし、ピアスの穴あけまである。ふたりが互いを求めてべたべたするシーンは、どう見たってエロすぎる。
いかがわしさと抑圧、生々しさと礼儀正しさと、これらは全て生きのこりを掛けた作戦に欠かせないもの。
前作の狐もそうだったし、Wes Anderson映画の主人公はみんな生き残るために必死なの。
最後、ぶらさがって「絶対手を離さないからな」というBruce WillisがLou Reedに被ってならなかった。
爆音の暴発、暴れっぷりはすばらしいものだったが、映像が35mmフィルムだったらなあ。はっきりとデジタルのだめさが出てしまう、わかってしまうような、色の美しさを殺してしまうデジタルだったの。
11.02.2013
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