4.22.2018

[music] Live from Here with Chris Thile

Heathrowには20日金曜日の朝6時過ぎに降りたって、日本人だもんだから部屋に荷物置いてから会社に行って(あ、ほんとうの日本人なら会社に直行するのか…)、その晩はPeter Hammillのライブで、その翌朝はRSD2018で、休まらないこと甚だしくて、どこまで遡れるのかわかんないけど、書けるとこから書いてみよう。

14日の土曜日の午後にNYに着いて、突然の20度超えの陽気に毛穴も含めておろおろしつつ、Town Hallで見ました。
Town Hall、久々で - そりゃなんだって久々だよな - 前回ここで見たのはLiza MinneliとAlan Cummingの共演だった - ここで見るライブときたら昔から外れたことがないの。

“A Prairie Home Companion”ていう74年から続いている老舗のラジオショーがあって - 2006年のアルトマンの遺作の舞台としても有名だけど - この番組がホストのGarrison Kellorの某事情によりCloseして、看板を”Live from Here”に替えて、ホストをChris Thileに据えて始まったのがこの番組で、”A Prairie Home...”もここTown Hallでやっていて、ライブで見るのはプチ夢だったのだが、それがようやく。

公開録音番組だからか開始は5時半過ぎ、客層はお年寄りから子連れの家族までいろいろわいわい。
最初にピアノのおじさんがじゃかじゃかブギウギを叩くなかバンドが登場して軽くジャムすると舞台の袖にある”ON AIR”のライトが灯って、アナウンサーらしいおじいさんがアナウンサーみたいに(紙を見ながら)滑らかに喋りだして始まる。 こういうの初めてなのですごく楽しい。
Live from Here。ここはNew York。

バラエティショーなのでバンドが演奏しながらChrisさんが突っこみ入れたりコントが入ったりゲストが演奏したり客席からリクエストも受けたり - 寄席みたいなかんじか - ちっとも飽きなくて楽しくて。

最初の音楽ゲストはStephen Malkmus & the Jicksで、ホストバンドの横に彼らの楽器セット一式が並んでて、番組が途切れないように番組進行中にそーっと入ってスタンバイして紹介受けたらすぐに始まる。 Pavementのだらだらノリからは想像もつかないような生真面目さで2曲続けて。 悪くないけどちょっとこじんまりしすぎていたかも(ドラムスはもうJanet Weissさんじゃないのね)

続いての音楽ゲストはDavid Crosbyで、隣にChrisを従えて、始めに2曲 - “Guinnevere”と“Naked in the Rain”、終わりのほうで1曲 - “Déjà Vu” - どれも透き通った水のような弦と声が満ちてきてすばらしいのだった。

漫談ゲストはJaneane Garofaloさんで、Chrisがひれ伏して崇め奉っていたが、彼が90年代のTVを見て育ったのであれば、それはなんかわかる。 すごくちっちゃい人で、でもあのべらんめえの啖呵は満載でよけいに好きになったかも。漫談は、べつに結婚もしてないし子供もいないけどそれが何か?ネタで、いいよねえ。

番組のサイトに行くと中継された番組を聞くこともできるのだが、ライブで聴いたのとは印象が随分違っておとなしいかんじで、ライブはライブなんだねえ、て改めて思った。
今晩(4/21)のゲストはSufjan Stevensで、来週のゲストはCalexicoなの(ああ盛りあがるだろうねえ)。 寄席みたいに通いたくなる。通いたいねえ。


今年のRSDは昨年の反省を踏まえて5時前に起きて地下鉄の始発で向かって、現地 - Rough Trade East - には6時少し前に着いたのだが前方にはそれでも50mくらいの列ができてた。 つまり前夜から並べってことなのね。
着いてから今年は何が出るのか何を買うべきなのか全くチェックしていなかったので震えながら(寒いったら)並んでいる間にいちおう見た。けどこんなの店に入れば結局無視になるのよね。

店に入ったら、Bowieものはみんな野菜をひっ掴むみたいにがしがし抱えているので同様にひっ掴んで、Princeさまのは命日なので買うしかないし、Wireの7inch箱は必携だし、NeilさんもVanさんもしょうがないよね、だし、Sufjanの10inchは買うしかないし、カゴがないので両手で山盛り抱えこんだまま死にそうになって、疲れてて動くの面倒になってきたのでそのままレジに持っていったら卒倒しそうな金額になってて、でも卒倒したらちょっと恥ずかしいので、買っちゃった。 どうしよう…

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