6.06.2011

[film] ! Women Art Revolution (2010)

IFC Centerで水曜日に公開がはじまったばっかりのドキュメンタリー。
あたまの"!"は、最初から付いているの。 略して"! W.A.R."。

予告でMiranda Julyの新作"The Future"がかかる。猫足がたまんない。
Godardの"Socialism"の予告もかかる。はじめてみた。かっこいい。
それからR.E.M.の"Collapse Into Now"のFilm Projectから1本かかる。M.Stipeが着ぐるみ着てるやつ。

自身もアーティストである監督のLynn Hershman Leesonさんが68年頃から40年に渡って撮り続けてきた女性アーティスト達へのインタビュー、パフォーマンスを纏めたもの。

Adrian Piper, Judy Chicago, Nancy Spero, Guerrilla Girls、最近だとMiranda Julyも。 作品としてYoko Onoのむかしのパフォーマンスも一瞬。

フェミニズム運動とかアートとか、それらを、それへの共闘を声高に訴える、ということよりも、まず、なんで女性のアーティストって、女性というだけで美術館やギャラリーから遠ざけられたりしてきたんだろ? ほら! と。

えーそうだったの? アメリカなのに? と最初は思うのだが、ものすごく沢山の活動、沢山のアーティストが出てくるので、これはやはりどこか変だったのかも、闘いは続いていくのかも、という気にはなってくる。 ここに出てくる女性アーティスト達に悲壮感のようなものはまったくなく、それ故にその語りについ引き込まれてしまうような。

フェミニズムへの理解云々、というのとは別に置いて(置いておいてもだいじょうぶ、というくらいの間口の広さは当然)、あらゆるメジャーなんかくそくらえで、マイナーなアートを愛するひとりとしてこれはなんとかすべき問題だよね、とごく普通に思う。

そもそもアートの質としてどうなん? というのは当然あるにせよ、映画のスクリーンはそれを評価する場所ではないので(映画に出てくる作品はここ - http://rawwar.org/ - に網羅されている。さっきみたらAmanda Palmerさんのライブ映像とかもあるのね)、まずは60年代からあがってきたいろんな声を、いろんな顔を、まずは見て、聞いていくしかない。 どれもおもしろいよ、やっぱし。 そしてみんなとてもよい顔のひとたち。

最後のほうで、既に亡くなってしまった皆さんの顔がでてくる。
40年分だから決して少ない数ではないのだが、でも映像のなかではみんな笑っているの。

サントラは、Sleater-KinneyのCarrie Brownsteinさん。
エンディングのタイトルロールではこのバンドの演奏シーンが映るのだが、ドラムスを叩いているのはJanet Weissさん(見なくてもわかるけど)で、まだまだ続くんだなあ、と更にしみじみした。

まあ、日本ではやんないだろうな・・・

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