仕事は例によってぼろかすでしょうもなくて、これは間違いなくNYにも横滑りで持ち越されるにちがいなくて、そうなるとあっちで自由に使える時間はなくなる。 まちがいなく。
なので、こっちで見れるものは見ておくしかない、よな? と夜中にLeicesterのシネコン(前日とは別の)で見る。
どうしても、なにがなんでも見たい、わけではなくて、でもなんか収まりがつかなくて見ておかないと気がすまねえ、みたいな。 かわいそうに。 ただのバカ映画なのに。
監督は"Wedding Crashers" (2005)のひと。
Jason Batemanがローファームに勤めるばりばりのエリートで、でっかい家に住んで妻がいて、子供が3人いて、仕事も順調で、とくに不自由ない暮らしをしているやつで、(なんでかぜんぜん見る気にならなかったGreen Lanternの)Ryan Reynoldsが役者のバイトみたいのをしつつ日々ふらふら楽しく流している遊び人で、このふたりが幼馴染で、ある晩、酔っ払って互いの境遇のぐちを言い合った後、公園の女神さんがいる噴水のとこで立ちしょんして、お互いに君みたいな生活ができたらどんなによいことかー、て声をあわせていうの。
そして翌朝起きたら入れ替わっていた、と。 体はそれぞれの家にあるままで内側の心が入れ替わっていてさあたいへん。
パニック起こして、あの噴水の女神だ!と思って公園に戻ったら、なんと噴水は撤去されてて、役所に聞きにいったら調べてみるけど3週間くらいかかるかも、とか言われて唖然。
Jason Batemanの妻のほうに、こういうことになった、と説明するのだが相手にしてもらえない。それぞれの家族とか仕事とか恋人とか、友人の口から聞いていただけのあれこれがぜんぶ目の前に落ちてきて、ちゃんとこなさなきゃいけないし、それぞれの家族から自分がどう思われてるのかもわかっちゃうし、びっくりするわ落ちこむわ、とにかく退屈しない。
当然のように下ネタいっぱい。 糞尿系もたっぷり。
遊び人が入ってしまったかつての自分の体に会社員の服装とかマナーとかお買いものを仕込んでいくところとか、おもしろかった。 感覚としてはやっぱり自分の体じゃない、かんじなんだろうな。 西洋人にとっては体って、心が乗っかる乗り物なんだろうな、とか。
自分が自分じゃなかったらいいのに、とかって誰もが普通におもうし、でもそんなの起こり得ないことはわかっているところから妄想みたいに拡がっていくネタはいくらでもあるので、こういう入れ替わり映画は過去にもいくらでもあるし、結末もだいたいわかるしおなじだし。
でも大抵おもしろいよね。 安心して見ていられる。
境遇も容貌もそんなに大差ない、ごく普通の若者ふたりにこれが起こって、最初は慌てるものの、周囲は殆ど気づいてくれないので、まあいいかー、って諦めて、結局その体のままで平々凡々な一生を終える。 みたいな映画、誰か撮らないかしら。もうある?
Jason BatemanとRyan Reynoldsのふたりはなかなかよいコンビだった。
でも、こういうふたり組だと、"Dumb & Dumber" (1994) のJimとJeffにかなうのはないよな。
今日の夕方に大西洋のむこうに渡ります。
9.24.2011
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