7.07.2025

[film] M3GAN 2.0 (2025)

6月29日、日曜日の夕方、CurzonのAldgateで見ました。
 
監督は前作M3GAN (2022)からのGerard Johnstone。ストーリーも脚本も同じく、主要登場人物たちもそのままの、正しい続編。制作はBlumhouse。
 
“M3GAN”は“Child’s Play”とか悪魔人形とかのおどろおどろしい人形ホラーに連ねられるべき作品だったのかもしれないが、(自分には)そんなに怖いと感じなかったのは、M3GANが開発者Gemma (Allison Williams)の姪のCady (Violet McGraw)を守るというコマンド通りに動くおもちゃ/ロボット/AIだったからで、そこには人形ホラーにつきものの憑き物とか怨念邪念とか超自然的なところが一切なかった。自律型のロボットが命令の通りに動いて少女を守る、それだけの話なので、すべてが、ま、そうくるよね、で終始していてわかりやすかったの。
 
今回もそこは明快で、米軍がM3GANのコードを転用して作ったAmelia (Ivanna Sakhno)という軍用ロボットが暴走して軍関係者を殺していなくなって騒ぎになり、Gemmaのところにはバックアップから生き延びていたM3GANが現れて自分ならあれを止められるので戦えるボディーをくれ、とか言っているうちにAmeliaはAI富豪のクラウドから邪悪AIを使って世界を支配しようとしていて、要はT2みたいにバージョンアップされた敵とこないだのMIみたいに全世界を乗っ取って支配しようとする話のミックスで、ラストもT2そっくりだし、バカバカしくてうさん臭いったらないの。
 
唯一の救いは、これをArnold SchwarzeneggerやTom Cruiseのような正義感たっぷりの男性役者が演じるのではなく、お人形さんが - 戦闘用のボディを貰う前の壺みたいなやつもおかしい – 軽やかにダンスしたりしながらバサバサ殺しまくってくれることで、怖さという点では前作より更に怖くなくなっていて、この辺はそれでよいのか。背後の悪い奴だってすぐわかっちゃうし。どうせなら思いきって笑える方に振りきっちゃってもよかったのではないか、と少し。
 
印象に残ったのは前作のあれこれを後悔しているGemmaがAI規制に乗りだしつつも押し切られてしまうあたりで、まず規制すべきはAIじゃなくて富豪の方なんだよね、って改めて思った。AIはどれだけ規制かけたってArtificialにがんばって乗り越えようとしてくるので、世界支配系のネタとしては尽きないけど、どうしても飽きがくるかも。

たぶん3.0はそのうち来るのだろうが、どこに向かうのかを想像するのは楽しい。もうAlienやPredator 系のを出すしかないのか、Gemma/Cadyと一緒にThunderbolts*に入って貰うとか、思いきってハイスクールもの(既にやられている気がする)の方に吹っ切ってしまうか。
 

How to Train Your Dragon (2025)

6月21日、土曜日の午後、BFI IMAXで見ました。3Dのもあったが目が回る気がしたので2Dで。

原作となったCressida Cowellの絵本が元であるのはもちろん、2010年のアニメーション版を書いたWilliam Daviesのも元にしていてストーリーもメッセージもあのまま(当然)だし、アニメ版で父親の声をあてたGerard Butlerはこの実写版でも父親役だし、つるっとしててびゅんびゅん飛び回るドラゴンは実写化してもどっちみち3-Dアニメでしかないし、実写化して大きく変わったところをあまり見出せないのがなんか。

爬虫類ぽいぬめぬめびたびたをもっと前に出しても、と思うと確かに魚とかはそんなふうなのだが、ドラゴンが人を襲って食べちゃったりするとこをリアルにだすわけにもいかないし、最大の魅力である空を自在に飛び回るとこはそんなに変わらないしー。ただ実写であれだけぐるぐる飛び回ったりしたら酔ってげーげーしたりもありかと思うがそれもないしー。

アニメと同じようにシリーズになるのかしら? 白いのはまだ出てきていないし。

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