8.30.2012

[log] August 28 2012 (2)

Seattle、(というかBellevueだった)に着いています。 
まだ書いてないやつもあるのだが、こっちから書いてみるかー

今回、いつも使っている日系のエアラインだとLAのトランジットにならざるを得なくて、そうすると"Take This Waltz"の彼女みたいにトランジットがこわいの、と言ってみたくなったりして、それなら、と直行便が出ている(7月から始まったばかり、でも始まったと思ったらマリナーズのあのひとは… ぷぷ)もういっこの日系のほうにしてみた。 昔はこっちのほうも使っていたのになー。 

やっぱし機内食はこっちのがよいし、映画もなんかいっぱいあるような気がした。どうなのかしら。
でもフライト時間は9時間ちょっとなので、あんま見れないのがくやしい。
前の日に2時間くらいしか寝ていなかったせいもあって、2本とちょっと、しか見れなかった。

最初に見たのが、"Darling Companion" (2012)  ていうの。
Lawrence Kasdanの9年ぶりくらいの新作。
これがおもしろくてさー。 「日本公開未定」て書いてあったけど、ほんとかよ。

隙間風が吹きはじめた裕福な夫婦の、妻のほうがフリーウェイで犬を拾って(だから名前は、"フリーウェイ")、その犬が縁で次女も結婚することになって、自分たちの別荘で式をするのだが、式のあとで犬が森の向こうに走っていって消えてしまう。で、親戚一同で犬探しをすることになる、これだけの話なの。

これだけなのに、なんであんなに豊かに、面白くできるのか。
フリーウェイで犬を拾う妻にDiane Keaton、その夫の脊椎外科医にKevin Kline、その妹にDianne Wiest、彼女と一緒になろうとしているおっさんにRichard Jenkins、胆石持ちのシェリフにSam Shepard、などなど、キャストが見事にはまっている、というのもあるのだが、家族を一時的にでも結びつけた犬の登場、そいつがその絆の確認の場である結婚式の直後に失踪してしまうことで、持ち直したかに見えたいろんな綻びが再び表に出てくる。 しかもそこは携帯も途切れがちな山奥で。

他に別荘の管理人で、いろんなものが「見える」ジプシー娘とかも絡んで、初老を迎えた人々の、これからの愛や人生の期待の水晶玉 - フリーウェイとなってしまったわんわんをめぐるじたばたがおもしろおかしく描かれる。 わんわんそのものは、べつにぜんぜんかわいくもない、ただの犬なのに。 
で、結末はわかっていても、あーいいなー、ってしみじみする。

それから、"One for the Money" (2012)  ていうのを。
翻訳もシリーズでいっぱい出ているStephanie Plumもの、て読んだことないのだが、Katherine Heiglさんが好きなので、見てみました。 

読んでいないから原作のキャラにどれだけはまっているのか、はわかりようがないのだが、Katherine Heiglものとしては、極めて王道なので、楽しくみることができた。

いろいろ失敗もしたし、もうそんなに若くはないけど、まだまだ自分はだいじょうぶ、いける、と心の奥ではちょっとだけ思ってて、でも寄ってくる男は見事にろくでなしばっかりではめられて、あーもう自分も相手もいいかげんにしろ、とやけくそのなりふり構わずでがんばってみると、結果がついてきて本当の愛が向こうからやってくる - 書いててめちゃくちゃ恥ずかしいのだが、そんなキャラをやらせたらこの人の右に出るものはいなくて、これもそのパターンをなぞっているだけなの。

Jersey Girlでバツいちで、Macy'sの下着売り場を頚になりすっからかんで実家にやってきた彼女におばあちゃん(Debbie Reynolds)がいとこのヴィニーのとこに行けば仕事があるかも、と言われて行ってみたら、保釈金を踏み倒して逃げている奴をしょっぴいたらその10%が報酬、というのをあてがわれ、とりあえず実入りが大きそうなやつ、ということでやることにした最初の仕事は、容疑者を射殺して逃げている警官の捕捉で、しかもそいつは高校時代の自分の元(最初の)カレで、お互いいろいろ言いたいことがあるのだった。 で、うさんくさそうな事件の真相に迫っていくとそれは相当にやばいヤマなのだった。 まんがみたいでおもしろかった。 シリーズ化してもぜんぜんいいわ。

ここまで見たら眠りに落ちて、目覚めてから残りの1時間くらいで『51  世界で一番小さく生まれたパンダ』ていうのを途中まで。 51gの肉の塊があんなにでっかくなるんだから、パンダってすごいねえー、とぼーっとしながら見てた。

地面に降りてから昨日の夜までで、映画3本みました。 仕事がつまんないんだもの。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。