前の晩の激情がこたえたので、17日の金曜日は午後半した。 お盆なんだからこれくらいよいじゃろ。
で、六本木に出てみたら暑くて更に死にそうになったので、映画館に緊急退避して、見ました。
前の晩の毒抜きみたいのを求めていたのかもしれぬ。
『メリダとおそろしの森』ですが、この邦題はなあ… おそろしなのは森ではなくて母と父なの。
NYに出てたビルボードにはメリダが弓を構える背後に"Brave"とだけあって、かっこよかったのに、こっちのタイトルだとまんまと去勢されちゃってるかんじ。
おまけ短編2本のうちの1本、"La Luna"がよかった。
そのままDreamWorksのトレードマークになったらおもしろいのに、とか。 あの星屑をかりかり食べればいいのに、とか。
メリダのは、クオリティとかそういうの(どうでもいいけど)でいうと、ぜんぜん見事だしおもしろいしあっという間に終ってしまった。
ただ、森にしても母にしても父にしても、みんなが幸せに暮らす王国にしても、海を渡ってやってくる隣国にしても、熊への変容にしても、鬼火にしても、どれもあまりにふつーの象徴としてばりばりに機能しちゃってて、でも子供にはそんなもんでいいのか。 親殺し、子離れ、というテーマがもうちょっとくっきり出てもよかったかも、とか。 "Brave"なんだからさ。
なので、風と馬の背で揺れるメリダの赤毛とか、引き裂かれたタペストリーの質感、そういうとこだけぼーっと見ていました。 それだけで十分だったの。
あとは、あの3匹の小熊ね。ほんとはサーカス団にさらわれて、それを狙って伝説の大狼と謎の流浪女剣士赤ずきんが死闘を演じる、というのが"Brave2"の筋書きだったはずなのだが、戻っちゃったね… 戻んなくてよかったのに。
8.25.2012
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