+ Juana Molina, Skeletons
29日土曜日の夕方に戻ってきて、例によって湿気でげろげろになりつつ、日曜日は半死状態でたまにぞわーと起きあがってフジのレポートとかを眺めつつ、あうーWilcoだけでもー … て泣いてた。
予定通りに帰国できていたら日曜日だけでも、とか思っていたのだが。
で、こんちくしょう、ということで、8月になったし、時差ぼけ直し、とかいろいろ理由つけて月曜日の晩にクアトロにいった。もちろん当日券。
親指電気ピアノ、といってもよく知らない。
バンド名も、なんかよくわからない。なにが「このの」でなにが「かさい」なのか、Funkadelic + Parliamentみたいなもんなのか、どうでもいいかー。
夏だし、大勢でがんがんじゃんじゃかやるんでしょ、程度。きもちいけりゃ、なんでもいい。
Juana Molinaが参加しているのも会場で知った。 お嬢さん、なんであんたがこんなとこに。
最初に笛(?)をぴーひゃらしながらばらばらと前にでてくる。村祭りの練習並みにゆるい。
パーカッションはJuanaを入れると4、でっかいピザスライスみたいのを抱えてどあどあ鳴らすおじさんとか、耳のとこに鉛筆はさんで市場とかにいそうな爬虫類系のおじさんとか、おもしろそうな人たちがいっぱい、でも、でっかい腰まわしつけてとてつもない段腹でぶるぶるするおばさんが圧倒的。
で、ぴーひゃらの後、そのままずるずると音が鳴りだし、始まってからもどたどたとなんか落ち着かない。
むかしのこういう、アフロビートとかそうゆったやつは、最初の一音から吹っ飛ばしてなぎ倒してくれて、一分の隙もなくひたすら圧巻で、終るとこりゃかなわん、とかうなだれて帰るのが習わしだったものじゃが。
ここのこののの人たちは、全部で12人くらいいるのに、ゆるい。音はそれなりにいっぱい鳴っているのに、がたがたずるずるこんがらがって糞玉になって横に転がっていくばかりで上にあがっていかない。
これがグローバリゼーション以降の、ポストコロニアルのグルーヴということなのか、そんなのどうだってええやんか、的にとりあえずじゃかじゃか吹いていく。
で、そんな糞玉に、鉤爪ひっかけてふんわり、地上30cmくらいのとこに浮上させてくれるのがお弁当箱みたいに地味な親指電気ピアノのちきちき音で、なるほどそういうことかーと気づいた時には30ふんくらい過ぎていた。
でもさすがに最後の2曲くらいは気持ちよく盛りあがった(おそいか)。本篇1時間強、アンコールは一回。
Juana Molinaさんはたまにヴォーカルとったりギターひいたり、ひょこひょこ楽しそうだったが、かつてBowery Ballroomのなんかの前座で、そこにいた客全員を床に寝っ転がらしてしまったあの殺傷力はあえて抑えていたようだった。 ポジションとしてはTina Weymouthさんとおなじようなとこか。
でもこれならフジのvs. Rockersのがすごかっただろうなあ、とか。
あとは、これならやっぱし野外がよかったよなー、とか。
というわけで、今年にはいって、まだちゃんとしたライブにありついてない気が。
8.14.2011
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