夏休みなんかじゃないの。しごとでずうっとしんでるの。
まだNYのおはなしね。
せめて29日まで滞在できたら、とずうっとお願いしていた。
Walter ReadeのJudy特集もあったし、Anthologyの80's musical特集もあったし、新作だとなんといってもMiranda Julyの"The Future"があったし、"Crazy, Stupid, Love."があったし、Film Forumでは、お料理ドキュメンタリー"El Bulli Cooking in Progress"が始まっていたし、きりがないの。
で、ごみよりひどいトラブルのおかげで離陸は29日の昼ということになったので、28の晩、24:01はじまりのこれを見ました。 "Crazy…"はやってなかったの。
大々的に宣伝しているわりには3Dでもないし、シネコンのでっかいスクリーンでもないし、そんなに混んでもなかった。 Times Squareの深夜0時のシアターなんて、ごろつきばっかしの無法地帯だよね。
最初は、西部劇とエイリアンもののmix、とか思っていたのだが、ごくふつうの西部劇だった。
もうちょっとSFホラーみたいにぐちゃーげちょーとしたとこもあるかと思ったのに、ほんとかんかんに乾いたB級のウェスタンだった。 これなら3Dはいらない。ぺったんこのほうがいい。
きっとこういうのやりたかったんだろうなー、というのはわかる。
でも"Iron Man"の豪快なハードロックのりを期待していくとちょっとびっくりかも。
結構まじでカントリーやっていたりして。 しかも案外ちゃんとしていたり。
道に倒れて記憶を失っていた男 とか 酒場のいざこざ とか 権力者 とか 謎の女 とか そういう砂漠のなかにあるごくふつうの街場の設定のなか、突然エイリアンが現れて人々をさらっていくの。
で、みんなで人探しして、やっつけようとする。 悪党もインディアンも酒場のへっぴりも子供もみんな合流してくる。 Cowboysていうよか、地球人 vs. 宇宙人。
Daniel Craigののっぺりした、とかげみたいな風貌が砂漠の乾いた風景にあってて、ミステリアスでよい。白目むくとこも、立ち姿もいいし。
あーでもこれがー70年代のイーストウッドだったら、とかそういうのはちょっとおもった。
Harrison Fordはちょっと薄い。これを"True Grit"のJeff Bridgesがあのままでやってくれたらなあ、とか。
酒場の弱虫のSam Rockwellはいい。 Paul Danoもねちねちいやらしくててよい。
エイリアンの造型はもうちょっとなんとか。 Alien+Predatorの外見でもそんなに強くない、と。
西部劇の銃器でやっつけられる程度感がよいのね。
あーでもなー、これ、John Carpenter先生がやってくれたらどんなにか、とかそういうことも言わない。 でもそんなことばっかし思い浮かべてしまう作品、ではあった。
8.12.2011
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