10.30.2010

[music] The Corin Tucker Band

26日の晩、Bowery Ballroomでみました。

今週はとにかくめちゃくちゃで、月曜日は朝5時に叩き起こされ火水は朝3時から電話会議で缶詰にされた。 

で、水曜にいきなりLondonに飛ばされてしまったわけだ。

朝3時からずうっとばたばたやっていると、夕方には視野が狭くなり頭がハイになってくるので一旦アパートに戻って2時間くらい寝て、22時に外に出てBoweryに向かう。

この緊急時にライブなんか行っているのがばれたら即刻クビで路頭に迷ってのたれ死ぬことまちがいないのであるが、ライブでも行かないことには酸欠の金魚で死んじゃうことも確かで、どうせ死んじゃうんなら断然ライブのほうへ、と。

Corin Tucker Band。 だれもがMarshall Tucker Bandのしんせき、と思ったにちがいないが、もちろんなんの関係もないの。たぶん。

出て来たのは22時40分くらい。サポートのBを入れると4人で、Corinさんはぎらぎらでもなく、じみじみでもなく、フェミニンでもセクシーでもなく、すごく微妙な、町の公民館のパーティに着てくるような木綿系の格好で、似合う似合わないでいうと似合うわけだし、Sleater Kinneyではぜったいしなかったような格好で、うん、ふつうに素敵だ。

音はもちろん、Sleater Kinneyではなくて、でもこういうバンドにいた人がソロになったときにありがちのカントリーにもブルージーにもフォーキーにも行かない。

形容はむずかしいが、ほんとうに地に足のついたちゃんとしたロックンロール。
こないだのTim Kasherのソロにも通じる、自分の声と自分の歌を淡々と届けようとするその姿勢にしんみりきました。 
そういう時節なのだろうか。

2曲目でVersusの熊(さいきんよく見るね)ことRichard Baluyutさん(とあとひとり女性)がコーラスと打楽器で参加、熊はこの後もギターでちょこちょこ入る。
あとは、アコースティックな曲でヴィオラとチェロが入ったり、なにげに豪華なのだった。

それにしても、彼女の声、高めによくしなって、ぎりぎりのところでちょっとだけ震える声、そのすばらしさに改めて感動する。
そしてギターが唸る性急な曲になると、あのSleater Kinneyにもあった特有の、ばん、ばん、ばん、ばん、というたたみかけるような展開を聴き、ギターを抱えてぴょんぴょん跳ねる姿を見ると、ああ、と溜め息をつくしかない。

あとねえ、Sleater KinneyとVersusのフロントのひとが並んでギター弾いているのって、なんともいえないかんじなの。

アンコール1回入れても1時間くらい、それでももうじきの来日公演は必見、と言っておきましょう。 

おみあげにサイン入りのアナログ盤買った。インナーの紙がとってもすてき。

(写真はiPhoneで撮ったやつなのでないよかまし、程度でごめん)






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