3.28.2026

[film] The Bride! (2026)

3月15日、日曜日の晩、CurzonのAldgateで見ました。

この日は、ビーバー → 塩田千春 → ブラジル → フランケンシュタイン、と流れてめちゃくちゃだった。一日の終わりはこれくらいのにしないと気を失う気がした。ただこのパターン(映画3、美術館2)くらいが自分にとって一番ふつうの土日ぽかったりして、そういうのの最後、でもあった。

脚本、監督はMaggie Gyllenhaal。IMAXで撮られたというのでIMAXで見たかったのだが間に合わなかった。 評判わるくて入っていない、と聞いたのだがどこが悪いのかぜんぜんわからない。

映画”Bride of Frankenstein” (1935)をベースに、その原作であるMary Shelley の小説” Frankenstein; or, The Modern Prometheus” (1818)も当然参照している。音楽はHildur Guðnadóttir。

最初に冥界にいるっぽいMary Shelley (Jessie Buckley)が、シカゴの酒場でギャングのLupino (Zlatko Burić)配下の男たちに囲まれて嫌な思いをしているIda (Jessie Buckley)に目をつけて、彼女に憑りついてめちゃくちゃをしたら、彼女は階段から突き落とされて死んでしまう。(わざとだろうけど、ギャングとヒロインの名前をつなげるとIda Lupinoになる)

他方で銀幕のスターRonnie Reed (Jake Gyllenhaal)に夢中になっているFrankenstein (Christian Bale)は、自分を作ってくれたDr Euphronious (Annette Bening)に花嫁がほしいよう、って頼んで、わかったよ、ってふたりで墓に向かうとIdaの死体を掘り起こして持ち帰り、管に繋いで液体とか電気とかを流し込むとIdaは蘇って、でも自分の名前も含めていろいろ憶えていないらしい。

こうしてふたりというのか二体というのかは、町中でBonnie & Clydeよろしく大暴れ&狼藉を繰り返して、それを警察のJake Wiles (Peter Sarsgaard)とMyrna Mallow (Penélope Cruz)が追っていくのだが…

人造のモンスター(たち)による復讐スプラッターホラー、みたいにすることもできたと思うのだが、そちらには行かずに、出てくる全員が自分はなにをやっているんだろう、みたいな顔で戸惑いつつ暴れて殺しまわる - 評判があまりよくないのだとしたら、この辺の思いきりの悪さ、にあるのではないか。Christian Baleのフランケンシュタインは、こないだのGuillermo del Toroのそれと比べるとシリアスさを欠いておとなしくてぼんくらふうで、The Addams FamilyのLurchのように見えなくもない。Patrick BatemanでありBatmanだった男がJacob Elordiなんぞに負けるわけがないのだが、どうせ僕なんか... って拗ねているようにも見える。

エクスクラメーションマーク付きの”The Bride!” – まず男たちに殺されて埋められて、男の怪物に欲しい、って言われたから勝手に生き返らせられて、よくわかんないけど何? って思ったら「花嫁」だって。”The Bride” ... はなよめだぁ? 本気で言ってんのかてめえ、という怒り、ふざけんじゃねえよ、は尤もだし、爆発頭のDr Euphroniousはおろおろしてばかりだし、Jessie Buckleyひとりが仁王立ちになって吠えていてかっこよい。

同様に人工で再生されて壊れて壊していく女性でいうと”Poor Things” (2023)のBella (Emma Stone)がいたけど、あれよりも原初的でパンク、というか。女は女として生まれるというより女にさせられて、そこでいったん殺されたあとにどこに向かうのか、というとー。

たしかGuardian紙にも書かれていたが、できれば結婚式とか、初夜とか、結婚にまつわるしょうもないあれこれぜんぶを表に出して、制度も含めてぜんぶぼこぼこに叩き潰してほしかったし、Maggie Gyllenhaalが、そしてMary Shelleyがそもそもやりたかったのもその辺だったのではないか、と。

そして、だから、男性客からははっきりと嫌われそうなー (よいこと)。

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