9.02.2018

[film] The Spy Who Dumped Me (2018)

8月24日の金曜日のごご、West Endのシネコンで見ました。 たるかったので会社やすんだ。
見たくてたまらなかった待望のスパイコメディ。公開2日後くらい。

冒頭がヨーロッパのどこかの建物の中外で銃撃戦をしているとこで、追われているのがDrew (Justin Theroux)で、その彼女がロスにいるAudrey (Mila Kunis)で、その親友がMorgan (Kate McKinnon)で、Audreyの誕生日なのにDrewは来てくれないのでむくれているのだが、彼から必ず戻るから彼のモノはしばらく捨てないでほしい、とtextがくる。

そのうちSebastian (Sam Heughan)ていう男がAudreyのとこに現れてDrewはCIAのスパイで行方不明になっているのだと告げ、AudreyはありえないーってそれをすぐにMorganに伝えて、そうしているとDrewからは彼の持ち物のトロフィーを持ってウィーンに来てほしいと言われ、そのタイミングで彼女たちも武装した連中に襲われたのでやっぱしこれ本当なのかもやばいかもどうする、になって、やはりウィーンに行った方がいいな、とふたりはウィーンに飛び立つ。

そうするとそこにやっぱりSebastianは現れるし、味方だと思っていたのが実は、だったりいろんな狂った刺客や追っ手がやってきたりして、プラハに行ってパリに行って、誰がどっちが敵なのか味方なのかわからないままにMorganはこの嵌められたんだか巻き込まれたんだかのスパイゲームに狂喜乱舞し始めて、矢でも鉄砲でも持ってこい、って収拾がつかなくなっていくの。

コメディエンヌによるスパイもの、というと最近だとMelissa McCarthyの”Spy” (2015)がおもしろかったけど、あれはだめなただのおばさんがスパイになっていくお話で、こっちはただの仲良し凸凹コンビがスパイ騒動に巻き込まれて右往左往しているうちにスイッチが入ってスパイみたいに動き始めるお話、そしてそれに加えて突然スパイであるらしい彼に去られてこれからどうしよう(あたしより仕事をとった..)、ていうのと、スパイだという彼のどこまでを(彼とSebastianのどっちを)信じればよいのか信じてよいのか、自分はそもそも彼をほんとうに愛しているのかいないのか、みたいなところまで行く。 でもとにかく、彼は嘘ついているかもしれないけど、一緒に走って逃げてくれる親友はいるよ、と。

相棒MorganにUnstoppableの火薬庫Kate McKinnonを持ってきたのが大正解で、Mila Kunisもそれに引っ張られるかたちでなかなかがんばっているのだが、まあとにかく空中ブランコからEdward Snowdenまで、縦横無尽な暴れ太鼓のKate McKinnonを見ているだけで気持ちよくなってくる。
Melissa McCarthyの狂いっぷりは伝統的なお笑い芸の枠でじゅうぶんに機能するそれなのだが、Kate McKinnonさんのアナーキーな挙動とあの狂った(どこを狙っているのか推測不能な)目はこちらの想像を超えたなにかを(相手の返しを待たないスピードで容赦なく)叩きこんでくるのでいちいち仰け反るしかない。

音楽では、こないだの”Tag”に続いてCrash Test Dummiesの”Mmm Mmm Mmm Mmm”がくる。
なんなんだよこれ、という他ない。 極めてどうでもよいことだけど。

ノンストップだけど117分はちょっと長いかな。 縮めて90分くらいにして(やるんだったら)続編はおねがい。

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